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ずいぶん引っ張ってしまいましたが、LINNのカートリッジKandid、ご納品した際のご感想を、、、
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はじめて針を落とす瞬間、少し「緊張するな」とお客様。
AKIVAの時に比べると、針先が前に出ているせいかもしれません。
きっとすぐに慣れられることでしょう。
音の出た瞬間・・・
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「うわっ!」
というお客様の声と、胸の中での呟きは全く同時でした。
「すっごい静か」
・・・と、先ず驚かれたのは、その静けさでしたが、次に低音にビックリ!
―軽やかですごく自然。本当に気持ちいい低音。全く無理がない。
それから、レコードを聴かれたまま、「すっごい!」「うわー」という感嘆詞の合間にポンポンと言葉が飛びます。
――倍音が綺麗。音の立ち上がりがスッと、本当に綺麗にスッと伸びてる。
――トレースしている感じがしない・・・。
ここへ呼んできて歌っちゃっている感じ。アナログ聴いている感じがしないくらい静か。
――音を絞っても音場が小さくならないし、つまらなくならない。
(もっと色々ありましたが、聴き入っていた私も途中からメモとり始め、これが精いっぱい。)
最後に・・・プレーヤーの動きを見ながら、「このターンテーブル、アームあってのカートリッジだなぁ」
針先にエネルギーを与えているのが、ターンテーブルなので雑に回ったらダメという考え方で作られているLP12。
カートリッジの種類とか。アームどうしようとか、こだわらなくていい。
どんな盤でもかけるだけでいい。
針を落とすだけで、音楽に没頭できる。
・・・そんなことをしみじみお話しされたお客様も、LINNに至るまでに様々な変遷があったわけです。
うちに来た人がみんな驚くんだよね、これレコード!?って。
これ聴いたら、もっと驚くよね。
レコードの溝に刻まれたものを丁寧に丁寧に吸い出すことだけを考えてきたLINNの40年の歴史なんだなぁ、などとぼんやり思ったのでした。

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