なご予約のお客様に合わせてシステムを変える毎日。セッティングして、「ハー!良い音〜!!こりゃ売れまくり」(そういうものでもありませんが、音が良くないと何も始まりませんから笑)と安心して、システムから離れ他のことをします。お客様がいらして、ご一緒に聴き始めたら、アレ!?なんで?って言うくらい、なんというか、手垢にまみれた音みたいな、モヤァっとして、冴えない音になっていて、なになになになに!?ということがあります。
そんなとき、ウチのスタッフは、店内をぐるぐる回り始めるのですが、何をしているかというと、悪さの元探しをしているのですが、メインシステムが接続されていない、明後日の方向、しかも電源の入っていないアンプの陳列棚など見たりするのです。
そして、秘かに「コイツか〜!もう!!」と心で叫び、涼しい顔で必要な処置をし、音を聞いて安心したら、「いかがですか?」とお客様にご感想伺ったりします。
さて、何を見つけたのでしょう⁉️
根本的な電気的接続が間違っていることは最近ほとんどありません。(弊店の正しい接続参照)アース戻しケーブルが緩かったりするくらい。よくあるのは、ぐるぐる、なのです。
スピーカーケーブルのぐるぐる巻きが、繋がっていないアンプの傍や、トランスや強化電源の傍にあったり、アンプから直出しの電源ケーブルを丸めてアンプの上に置いていたり、これらがじんわりじんわり磁界を作って領土を広げ、通電しているところまで達すると急に勢力拡大して、今鳴っているシステムに悪影響を与え(※)、音から瑞々しさを奪ってゆくのです。
※電気の勉強きちんとしていないから科学的?説明ができないのでイメージ…ですが、音への悪影響は本当。
これは店内のことですが、大なり小なりご自宅でも起こることで、テレビの裏のアンテナ線のぐるぐる巻き。これ、信号通っているので結構ノイズの影響大。
それからテレビ裏の配線、ブルーレイの電源や、NASの電源、ルーターの電源、これらをぐるぐる巻きにして針金の入ったねじりっ子などで綺麗にまとめている場合も、実はあまりよくない…。最近は、電源ケーブルにも「巻かないで」と注意書きが書かれていたりします。まとめたいけどまとめない方がよいのは本当。コイルを作っているのと同じようなこと。
アンテナケーブルやHDMI ケーブルはなるべく長過ぎないものに変えたり、使っていないケーブルは廃棄するなり、別の場所に仕舞うなりして、オーディオ回りの電気関係に気を配ってみてください。
もつれた糸がほどけるように、音のベールが剥がれます。
暑い季節ですから、倒れぬ程度に夏期休暇の仕事のひとつにしてみては?
(竹田)