何日か前の掲示板で、金野が「新しいお気に入りソフトの見つけ方」をお話していました。
「見つけ方」ではないのですが、「音楽との出会い」は仕事柄恵まれているかもしれません。
何せご来店いただくお客様に共通することは「音楽好きでいらっしゃる」ということですから。
先日ご納品にお伺いしたO様は、ロック好きな方。
ものすごく素人な書き方をしていますが、ロックは今まであまり聞いておらず、ほとんど知らないも同然なのです。
知っていることは、「ロックの歴史は50年!」ということくらい・・・。
ジミヘンやローリングストーンズ、もちろんプレスリー、ビートルズ、クイーンは学生の頃好きな男の子と話を合わせるために聴いていましたが、なんとなくうるさく感じられてほとんど聞かなくなっておりました。
なので、O様の聴く音楽は私にとっては今まで耳にしたことがないものばかり。
今年の頭に、お店でブルース・スプリングスティーンを聴かれて、「今自分の家のシステムで、やっとこれが鳴るようになってすごくハッピーなんだ」と嬉しそうに仰っていたO様。
ご自宅では日本に2機しかないというサイファイ(BY マイク・マロニー)というブランドの「スタイラスト」(写真)というスピーカーを、LINNのCD12とMARK LEVINSONのLNP2L、LINNのKLIMAX SOLOで鳴らしていらっしゃるとのこと。
「ハッピー」と仰りながら、店頭でOCTAVEのMRE130(モノラルアンプ)を聴かれてからお店に足を運ばれる回数が増えたご様子。
その後、ご自宅でのデモンストレーションでお伺いすることになり、お伺いした折驚いたこと!
その「スタイラスト」は奥に長い筺体でこちらを見据えておりました。
「何ですか、これ!」
写真に見えるのはほんの一部。その向こうに奥行きが90?くらいあって、写真正面に見える2ウェイのスピーカーから下は変わった形のスタンド。
どんな音がするのでしょう。
MRE130につなぎ換えて早速ご試聴。
・・・始めの1曲で「わかった」と結論を出されたO様。その後に片っ端から「今までかからなかった」というCDをかける傍ら、私はというと、お客様のお宅という意識そっちのけで、すっかり音楽にはまりこんでしまいました。
仕上げは、私も知っていたローリングストーンズの「アンジー」。
何といったらよいのでしょう。ロック、うるさいって言ったの誰ですか?!
音楽は、やはり音楽。
ミュージシャンの気持ちとシンクロする瞬間、それはジャンルを飛び超えて素晴らしいものでした。
そして、試行錯誤して好きな音楽を「オーディオ」という名の音楽再生装置で奏でる、音楽ファンの方は美しい!
私も後に続きたいものです。
(竹田)