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本日久々にEmpire 8000Pをセッティング。
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シュタルケルのバッハ 無伴奏、3番冒頭の上からおりてくる旋律。
少し金属も思わせる、張りのある弦の響き、こういうのEMPIREのあの金色のユニットは得意で。

ガット弦がもとは羊の腸で作られていると知ってから(今は様々かもしれませんが)、金属に見えて、シルクにフェノリックの樹脂を塗り固めてドーム状にしているEMPIREのユニットどことなく通じるものを感じてしまいます。有機物で張りのある音を出す・・みたいな。
気分の問題ですけれども。

そんなことを言いつつ、このEMPIREはマイルス・デイビスなどの金管楽器も超得意。
と思ってボリュームをあげて「All of you」をかけたら金管ウルサイ・・・。
離れたところから聞くとよく通っていい音だし、なしではないけれど、私はあんまりキツイ音がとくいではないのでもう少し抑えたい。

そこで、ケーブルです。
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うちのヴィンテージスピーカーは、ケーブルの脱着がしやすいように、上の写真のように、スピーカーからちょろんと20㎝前後くらいの長さのケーブルが出ていて、雌側の端子(LINN LSP1)にバナナ端子を挿せばよいようになっています。

このちょろんケーブルにウェスタンの単線のケーブルを使っていたのですが、ちょっとこれがキツメになると言えばなる。締まると言えば締まる。
スピードを出したいときなどにはよいけれども、今は少し抑えたいので、取り替えてみようと。

そこで、ちょっと太さの出るベルデンに変更。
初め低域が遅れるので、おかしいなと思ったら方向性が逆になっていました。

(大抵の場合は文字の方向と信号の流れはイコールなので、文字の先にスピーカーです。
LINN K20に関しては逆。覚えておきやすいのは、うっすら見えるLINNのロゴの三角を矢印に見立てれば間違えることはありません。新しいケーブルだとそこまでないかもしれませんが、使い込まれたケーブルを逆につなぐと上記のように低域が遅れたりも。)

さて、改めベルデン。
ウェスタンよりグッと太くなります。ちょっと低域が膨らむのが気になる。
マイルスのトランペットのほか、シュタルケルのチェロ、オッタ―の声は?エバンスのピアノは?と聞く。
ツィマーマンの弾くベートーヴェンのピアノコンチェルト、ベートーヴェン3番の第2楽章などはふくらみがあってよいのですが、8000Pの音が、そうですね、格好いい感じではない。。。
ちょっと野暮ったい。

で、いつもそこに落ち着くのですが、結局LINN K10に。
タケダの耳はなんでもLINNならよいように聞こえるのでは?
と思われるかもしれませんが、このK10とかK20とかは、このケーブルから「LINNを見直した」「ファンになった」という方も少なくないのです。

音のことを言えば、低域が膨らんでいなくて伸びているので、声ものは低域にマスクされることなくクリアでよく通り、明らかによいです。
低域もリズム隊の音階が追えるので、JAZZの掛け合いがきっちり見えてきて音楽になる。

EMPIRE 8000Pは下向きの30㎝ウーファーで、低域もしっかり出ているので、膨らませないほうがいいし、中高域はカキン、カツンというしなやかだけど固い音もするので、ハイよりなケーブルでないほうがよいみたい。

まあ、でもせっかくオーディオやっているわけですから、いつも同じ所へ落ち着くとしても、ケーブル3種類くらい試すのは楽しいものですよね。(どれも高いものではないし。)

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(竹田)

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