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先日から度々ラヴェルのボレロを聴いています。

というのも、昨年末に「2020年はボレロのような年だ」という記事を思い出したから。

雑誌の星占いが好きで、占いページから読むくらいだから、「この人の言うことなんか自分に合ってるな」と思うお気に入りの占い師もいて、その人が2020年という年を上述したように言っていたのでした。もう少し付け加えるなら、「ボレロのクライマックスに当たるような年だ」と。

星占いを読むのは好きですが、星のことは全然わかりません。ただ、占い師もなんの脈略なくボレロと言ったのではなく、星の動きとして裏付けがあるようなのです。2008年から、2019年の間に土星と木星と冥王星が山羊座に移動してきていて、今年の終わりに土星と木星が水瓶座は動くとかなんとか。

わからないものがわからないまま物事を伝えるのは無理があるから、本当は読んでいただきたいくらいですが、いつかの女性誌の付録ページで、、。

ざっくり言うと、この数年同じテーマをずっと聞き続けていたと。それに感覚が慣れて、鈍っている間に、それはクレッシェンドし、音を立ててやってきていて、耳元で鳴り立てクライマックスを迎えるのが今年みたいなことが書かれていたのでした。

今年の新型肺炎は、世界中の人の感覚が大なり小なり変わらざるを得ないほどのことで、医療、通信、移動、生活、何もかもが進化の一途を辿っているかに思われたのに、さまざまな脆さに直面し、また人間の異なる面での強さも見たのではないかと思います。

だから、ボレロのクライマックスと言われると、次はどんな世になるのか、何かヒントでもあるかとか、ちょっとボレロを聴きたくなったのでした。

夜、小さい音でかけていると、最初のうちは全然聴こえなくて、スピーカーに耳を近づけたりして、耳がその旋律を一度捉えると不思議と聴こえてくる。

まだもうしばらく聴くことになりそうなボレロ。2020年は星占い的には節目の年だそうで、200年ほど続いてきた時代が、今年の年末にその、なんかとなんかの星が山羊座から離れて、ガラリと様相を変えるのだそうです。その変化は悪いことではなさそうに書いてあったような。

ともかくも、どこかで遠いところから星に左右されていたとしても、ワレワレは、結局は自分でそれをどうにかするしかないのだ、よ、ね。と。

そして、ボレロは良い曲です。

ちなみに、構築的で端正な演奏のスクロヴァシェフスキ指揮・ミネソタオーケストラで。

(竹田)

 

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