昨日の地震、結構大きかったですが、皆様無事でいらしたでしょうか？
実は、個人的には3.11以上の被害。
揺れた方向と自宅の建物の構造が悪かったのか、JBLのアクエリアスは無惨に倒れ、TVは落っこちて、Quadraspireの2段重ねたCDラックは倒れた衝撃でメリッと途中で折れて、あとはまぁその他ガラスやら器やら絵の額やらは見るも無惨、、、。
そうは言ってもけがもなく、家族も実家でのんびり元気なので、
それ以上の幸せはないのですが、、、
TVで哲学者の先生が言っていました。
「幸福は格差です」
人は、他との格差から自分が幸せかどうかを判断してしまう生き物なので、命が無事だったあとには、物が壊れたことは「あーよかった」とは思えず、ひたすらむなしく放心状態。
目の前で一瞬にして物が倒れ、壊れるのを見ているしかない・・。
自然の力を前にした時の自分の無力さより、「大切にしていてもものは壊れるんだ」という小さな現実を前にちょっと色んなことに嫌気がさすような気にもなりました。
それでも足の踏み場もない自宅で、片付けるしか仕方なく、倒れているものを起こしてガラスの破片を拾いながら、また倒れ、壊れるかもしれないのに、なぜ同じように置こうとするのか、またきっと買ってしまうのか、半ば不思議な気持ちで片付けました。
でも、壊れてしまう儚さをどこかで知っているからこそ、残ったものをより大事にしよう、とか、
大切にしているものを失うことを繰り返すことで
人は強くなっているのかな、とか、
人は得ては失うことを繰り返すわけですが、
最終的には自分の大切な人や自分自身の命を失うわけで、
その練習をこういうことでしてるのかな、
とかいろいろ、本当にいろいろ思ったのでした。
何より悲しかったのは、TANNOYのコーナーカンタベリーに傷が入ったこと。
ヴィンテージの中々出ない逸品で、本当に状態の良いまま、時代を超えて私の手元に来て、それを、その年月・歴史を含めて自分が預かっているのに、傷をつけてしまった。
それが一番ショックでした。
でも、だからこそ、年月を経て今まで残っているものは大切にしたいという気持ちを強くしたのも確かです。
ものは壊れる。
でも、自分の気持ちが壊れてはいけない。
自分が壊れなければ、大切なもの、大切な人を、もっと大切にできる。
周りであまり被害のなかった地震でしたが、何かのメッセージかな。
とりあえずCDは全部早くNASに入れようと思ったのも確かです…。
