「セッティングやアクサセリーなど、全部任せるので、そちらの思うようにやってください」
LINN KLIMAX EXAKT HUBのご注文に添えられた一言。
LINNのEXAKTスピーカーAKUDORIKとSELEKT DSMでシステムを組まれてちょうど1年。
その間、システムの音を好みに近づけるべくかなり様々なことをやっていらっしゃいました。
LINNのスペースオプティマイズ、アカウントオプティマイズはもちろん、スイッチングハブの選択、LANケーブル、電源ケーブルの選択、電源環境、コンセントプラグ、ルームチューニングで、TV裏の吸音や、室内の調音・・・
お伺いする前にもちらとお話伺っていましたが、ご自宅へ伺って、ここが気になる・・というところはほとんどご自身で色々お試し済み。
その労には敬服の念しかありませんが、目的はアクセサリーではなく、耳に緊張を強いない自然な音。
AKUDORIKの一番得意とするところ、その良さを引き出すのはウチの店の最も得意とするところ。
お客様が積み上げたものを崩すのはある意味勇気がいりますが、
お伺い前にお伝えしていた通り、まずは一度「ど・シンプル」へ。
そして、その「ど・シンプル」にするにあたり、まず大前提が「弊店の正しい接続の勧め」です。
そして、
考え、試された末に2芯2ピンにされていたスピーカー用の電源ケーブルを純正の3芯3ピンにし、
LANケーブルをBufaloの数百円のにし、
ハブは一旦回避せずに、ルーターから直接きたLANケーブルをDSMへ。
音を聞かせていただいたうえで、
インシュレーターも、お勧めの(ブログ参照)貫通型に。
アカウントオプティマイズはOFFにされていたのですが、既に作成されたものがあり、ほんの少しだけ手直しさせていただき、
ROONのDSPは今まで聴かれていたバランスのものを一度フラットにしていただく・・。
ここでいったん完全フラットになった感じ。
このあとは、電源の取り方と電源ケーブルはそのままにして、
LANとハブだけ元々お使いのものに戻してみたり、別ブランドのオーディオグレードのLANやハブに変更してみたり。
都度お客様のご感想を伺いながら、更に
・スピーカーの位置の変更
・アカウントオプティマイズの最終項目の計算値の効かせ方のパーセンテージ
などを変えて、
この日の最後にお客様が出された結論は、最初に変更した「ど・シンプル」(完全フラット)の接続。
電源の取り方を整えてアースが流れるようになったため、出るべきところが出るようになりました。
相当苦労して色んなアクセサリーを試され、DSPを変えられてバランスを整えられ、そのご苦労をすごく感じましたが、
「何もしなくてこんなにちゃんと出るというのは、KLIMAXスゴイですね、、」
とのこと。
もう少し情報量をあげたいところだけれど、今のお手元のものや今回お持ちしたものではバランスや音色を合わせるのが難しいので、これでしばらく聞かれる・・というお話で、終了。
塩を振って元々のうまみを引き出したかっただけなのに、いつの間にかたくさんの調味料を使ってしまうということはよくあります。
万能アクセサリーは中々なくて、ここを出せばあそこが引っ込むということも。
アクセサリ―選びはこれからゆっくりと時間をかけて・・。
まずはフラットなAKUDORIKの持っているうまみをたっぷり召し上がれ!カナ。
追記 ちなみにリスニングポイントとスピーカーの間くらいにある、この角が音がたまりやすく、ここの吸音をするのが良いので、うちの牧野くんは、吸音役でしばらくここに立たされていました。
(竹田)