ここのところ続いているLINN AKURATE DSMのご納品。
今回もMAJIK DS-IからAKURATE DSM+AKURATE アンプへのアップグレードでした!
お客様とは、ワタクシ秋葉原時代の数少ない販売経験の中でPIEGA TS3を買って頂いたという思い出がありますが、お伺いするのは今回初めて。
TS3は、とてもお気に召されてしばらくお使いでしたが、滅多に市場に出てこないSonusfaber Minima amatorが入った際に入れ替わりました。
Sonusfaber Minima Amator
今は亡き、フランコ・セルブリンの始めの頃の作品。
細部の作りに愛情と趣があります。
リビングにはLINN 5140があって、MAJIK DS、KLIMAXKONTROLなどで鳴らしていらっしゃいます。
CLASSIKから始まって、LINN製品と長いお付き合い。
昨日は渋滞で少し遅れてお伺いすると、MAJIK DS-Iで鳴らしていらっしゃって、
一聴してこのお客様の音だなぁと思いました。
音と言うのは本当に不思議で、その人柄を表わすと思います。
すっごくよい感じで鳴らしていらっしゃる、と言うと、
「結構苦労したんだよ。この音出すのに。
位置もずいぶん替えてね。」
弊店のオリジナル・チューニングアイテムも壁やスピーカーまわりにちらほら。
「(LINNのソフトウェアの)Space Optimiseでずいぶんよくなったんだけど、中々音が右に寄っちゃったりしてね。」
とてもいい音だったので、名残惜しい気もしましたが、AKURATEです。
設置して、いざ音を鳴らすと、
「おーぅ、変わったね~!」
全然違うね、とお客様。
曲をかける度に、少し聴いては
(4200でバイアンプになって)余裕が出たね。
分離もよくなったよね。
スペース・オプティマイズしてなくてこれだもんね。
これはもっとよくなるなぁ。
・・・とオーディオ的コメントを頂きますが、最終的には
「いいねぇ。狙い通りだね!」の一言。
AKURATE DSMはPhonoもよいので、アナログも是非!と、かけて頂くと、
「これもいいね~」とにっこり。
静かになるなぁ。
前は(ボリューム)あげるとちょっとうるさく感じたもんね。
アナログもいいなぁ、と色々聴かせて頂いてしまいました。
カラヤンが指揮したムターの若い頃のベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、
すっばらしく弦の音が美しい。
若い人の演奏とは思えません。
「カラヤンのお気に入りだからとかなんとか言われたりもするけど、やっぱり才能があるんだと思うよ。」
演奏家は「こういう音を出したい」と思って、それに近づくべく鍛錬して演奏する。
でも「こういう音を出したい」という「音」は、人それぞれであって、それは感性なんだって・・・
アマチュアオケでビオラを演奏されているお客様の「出したい音」が、
ちょっと鳴らしたAKURATE駆動のMinima Amatorから、片鱗を垣間見た気がして、
「・・・これからが楽しみですね~~~!!!」
と、心底思ったのでした。