歌舞伎が好きでよく観に行きます。
歌舞伎は東京だけでもいくつもあります。
銀座・歌舞伎座はもちろん、国立劇場でも時々やるし、
1月は特にあちこちで観られて、新橋演舞場や浅草公会堂でも上演中。
先日は国立劇場に菊之助目当てに行って参りました。
ごく気楽な芝居で、喋り言葉で分かりやすいし、お正月らしく華やかで
初めて観るにも「あーおもしろかった」と思えるような、そんな演目。
この演目に関しては、古き良き時代のハリウッドに通じるところもあって、
どんな人物かとか、物語のキーについてはそれを観客にインプットするのに丁寧に時間を使うけど、物語の起承転結については、意外とあっさりしていたり。
オードリーや、モンローの頃のハリウッド映画のあの雰囲気、短い尺の中に色々詰め込んで、最後わーっと終わる感じ、結構微笑ましくて好きなのですが・・・。
それより、大詰めの殺陣(タテ)が、JAZZのようだと感じたことが、今回とても面白かった。
舞台の袖で、リズミカルにカン・カ・カンとツケ木を打っているのはリズム隊。
歌舞伎のタテは、動きの美しさを強調するように、形が決まっていて、ツケ木に合わせて派手な衣装で動きの美しさを表現する様は、彩りがあるので、ピアノやトランペットのような、メロディをもつもの。
そこへ上から雪が降ってきたり、桜の花びらが降ってきたりするのですが、
これが和紙?なので、動きが空気にのってチラチラと美しい。
彩りもリズムも両方添える。ベースかな。
やや強引ではありますが、
見えている・聴こえているその情景が、ひっくるめてJAZZと表現したい感じで、
JAZZは歌舞伎じゃないけど、歌舞伎はJAZZだな・・・と勝手なことを思っておりました。
よくオペラと比較されたりもして、歌舞伎も立派な総合芸術だと思いますが、
タテはJAZZです。
世話物とか時代物とか、色々な演目があって、それぞれ全然違うので、
ちょっと興味があったら、2つ3つ出かけてみられることをお勧めします♫