BrodmannのスピーカーVC1をお納めしたのちに、LINN DSMで鳴らしたいと思うとご用命いただき、デザインも音も相性バッチリなSELEKT DSMをご用意させていただいたのでした。
ご納品のあとしばらくしてから、こんなお便りを頂くほどお気に召していただきました。
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朝から晩までず〜と聴いています。
以前はそうでもなかったBill Evansが良くなってしまいヘビーローテーションしています。
BRODMANN + LINN DSMの組み合わせ、本当に素晴らしいです。多くの人に聴いてもらいたいと心から思います。
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私もそう思います!でも、お使いになられている方の言葉ほど説得力のあるものはない。。
ところで、Brodmannのスピーカーは、2ウェイでウーファーが横向き。しかも、同社オリジナルの考えで設計されたホーンレゾネーターにより低域の出方をコントロールしています。スピーカー内部には一切吸音材が使われず、まるで楽器。
なので、LINN DSMの機能の一つ「スペースオプティマイズ」が有効かどうかは、はっきり言って微妙なところでした。
それでも、せっかくの機能だし、お客様の方で事前に丁寧な図面までくださっていたこともあり、やってみてダメならオフにすればよいから、設定をしてみました。
結果は???
以下はお客様からのコメント
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正直言って、Space Optimisationが何なのかわかっていませんでした。
なんとなく、デジタル領域で音を操作するのかなぁ、今の音が十分良いので、変になっちゃたら困るなぁ、ぐらいに思っていました。
部屋のサイズから、窓の位置、スピーカー、リスニングポイントの上、温度、湿度まで入力した時にはのけぞりましたが、大掛かりな設定にもかかわらず、低音のピークのところだけちょこっと摘みますと聞いて2度びっくり。あんなに手間かけたのに?
それって、絶滅危惧種のトーンコントロールでBASSを絞るのと何が違うの?と思いました。
確かに、気になるところがあるにはありました。Brodmannって細身なのに、低域が伸びていて、しかもアタックが信じられないくらい強い。
嫌な低音ではなく、美味しい低音が出るのですが、如何せん、木造の我が家が耐えきれず、わずかに耳障りなビビリ音を出してしまうときがあります。
これはきっと我が家にチェロを持ち込んで演奏すれば、低音域で同じ現象が発生するわけで、スピーカーの問題ではないから仕方ないことと思っていました。
Space Optimisationを有効にすると、低域がぶわっと来た時のわずかなざわつきが消えて、美味しい低音だけが残りました。本当に他は寸分違わず元の音でした。
これはいい。
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私の説明なにも必要ありません。まさにこの通りなのです。そしてBrodmann にもオプティマイズが有効だったということ。一つ加えるなら、スピーカーがラインアップにない時、ウーファーの位置(ウーファーが2つある時は、Lower Bassのボイスコイルの位置)を入力するのですが、新しいアカウントオプティマイズでは角度も入力できるので、横向きについたウーファーを90度の方向で入力してみました。サイドにウーファーがあるスピーカーをお持ちの方は是非お試しを。
最後の一言もお客様のコメントで締めましょう。わたし、今日すごく楽をしていますね。。。
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Selektの筐体の角がビシッと90度で鋭角な感じと黒のライカ的な梨地が目に心地よいです。
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Brodmann+LINN
ぐんとハイエンドまでいかれた経験をお持ちの方の一つの解答、、と言えるのかもしれません。
(竹田)