ヤコブセンのオックスフォードチェアが入荷しました!
ハイバックのワークチェアで、背もたれのカーブが優美。
今展示しているものは、ラインアップ中、最高品質のエレガンスレザーを使っていて、
ちょっと‥贅沢な一脚ですが、書斎でオーディオを楽しまれている方に、お勧めしたい逸品です。
さて、この椅子が「オックスフォード・チェア」と呼ばれるSTORYを‥
この椅子の名前は、
かの有名な英国・オックスフォード大学からとっています。
ハーバードやケンブリッジと並ぶ世界トップレベルの大学‥
その程度の理解しかありませんが、世界で3番目に古く、
英語圏では最古の総合大学でもあります。
(ちなみに世界最古の総合大学は、伊ボローニャ大学。
イタリア好きとしてはなんだか嬉しい)
とにかく由緒ある、誰でもその名を聞いたことある、あの大学。
一方、「アルネ・ヤコブセン」、
デンマーク・チェアを見て3歩歩けば必ず行当たる名前。
デンマークを代表するデザイナーの一人です。
英国とデンマークって、なんだか結びつかないですが‥?
少し時間を戻して、1962年。
オックスフォードのセント キャサリン カレッジが設立されました。
その建築の一切を任されたのが、建築家であり、デザイナーであるヤコブセンだったのです。
なぜヤコブセンが?
イギリスを代表する大学、いかにも自国のデザイナーを使いそうではないですか?
新しく建てられるセント キャサリンの計画にあたって、
当時の学長が、それまでの伝統に新しいものを入れたいと、
海外の設計者を投入しようということになったのだとか。
伝統は守るものですが、時に壊すことも必要ということでしょうか。
とにかく、このことから、学長はデンマークを訪問。
細かい経緯はわかりませんが、ヤコブセンが1957年に手がけた
ムンゲゴー小学校が大きなポイントになったのではないでしょうか。
この建築は、自然光を取り入れる工夫や中庭の使い方など、
そこで運動や勉強して育つ子供たちの過ごし方が、
よく考えられた設計なのだそうです。
この「オックスフォード・チェア」に話を戻すと、
ヤコブセンがデザインしたこの椅子は、もともと食堂の教授の座る椅子。
ハリー・ポッターなどの映画で度々、食堂のシーンが出てきて、生徒のテーブルの一番先頭に、先生が雁首揃えているテーブルがありますよね。(※)
あんな感じで、セント キャサリン カレッジでも食堂の前方に先生のテーブルというのがあります。
そのための椅子が、このオックスフォード・チェアの原型。
ハイバックは、教授の権威を表し、更に先生のテーブルは生徒より一段高いところに。
(※ハリーポッターのあの食堂は、オックスフォードのクライスト・チャーチの大食堂が使われているのですって!)
当時のオックスフォード・チェアの脚部は、ウッドベースでしたが、
製品化された現在のモデルは、クローム仕上げ。
バックから座面、そして、足の方へと流れるカーブが、本当に美しい。
厚みの薄いところもデザインとして素敵ですが、
若干のしなりが、体に沿って長く座っても疲れないのでは?
このハイバックなら、自然に背筋も伸びて、
更には少し後ろにもたれれば、威厳も出る!?
このシリーズ、ロー・バック、ミディアムハイ・バック、ハイ・バックと背もたれに3種類の高さがあります。
私はこの、カーブが一番美しく感じられる「ミディアムハイ・バック」が
一番好きで、お店に置くことにしました。
ファブリック、レザー共に様々な種類があり、
価格は、それによって変わり、337,200円~653,400円(税込)です。
ハードワークな仕事人なら、そこで過ごす時間は長いはず。
仕事はかどる贅沢なら、きっと許されるはず・・
フリッツハンセン メーカーサイト