梅雨らしいお天気が続いています。
今晩のような雨は小糠雨と呼んでよいのでしょうか。
季節がちょっと違うのかしら。
見上げると空もこんな色。
どんより重たいグレー‥というのでもなく、濁ってはいるけれど、色んな光を含んだ色。
日本画を習っている人に聞いた話ですが、生の色をそのまま使わずに、必ずちょっとでも胡粉を混ぜるように教えられたことがあるとか。
そうでないと日本画にならない、というのがその先生の持論だったそうです。
考え方は様々でしょうが、その話を聞いた時に、
「胡粉を混ぜるのは、水分の色だ」と思いました。
空気中に水分を多く含んだ日本の空と、乾いた気候のヨーロッパの空の色はまるで色が違います。
その景色に生える色、あるいはその空気の中で見る色、それぞれのお国柄的感性に繋がっているでしょうね、きっと。
洋服の色や着物の色などなど。
ところで、見る場所で微妙ながら色が変化する今日のような空は、空気中の水分と、ネオンの光が反射しているせいでしょうか。
どの色も繋がっていて、それでも確かに違うのは、なんとなく音楽的に感じるのです。