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2016年に復刻されたWegner(ウェグナー)のCH22。

1949年ウェグナーが初めてカールハンセンと組んだ際、5つのモデルをデザインしたうちの1脚。
発表は翌年の50年で、その中には誰もが一度は目にしたことがあるであろうダイニングチェアのYチェア(CH24)も含まれていたのでした。

ペーパーコードの座面はYチェアと同じ雰囲気。
でもこちらはご覧の通り、座面が少し低いラウンジチェアなのです。
ラウンジチェアとしては、クッションもないし、アームも背もたれも木製なので、リラックスできるの?
と思われるかもしれません。が、これがとてもリラックスチェアなのです。


座面は幅も広く奥行きがあります。
みっともない写真で恐縮ですが、幅広のワタクシが腰かけてもこんなに余裕があります。
一番深く腰掛けてひざ裏くらいまで奥行きがあって、座面の高さも程よく楽。


前脚の接合のための木製の楔のデザインにも、遊びがあって愛らしい。


後ろ脚を上まで延ばして、背もたれの板を取り付ける。
その埋木の入り方も流石ウェグナー。
用途をデザインに落とし込む天才ですね。


特にウォールナットとオークのバイカラーのタイプは、この埋木がアクセントになって、
正面から見ると、トロンプ・ルイユのよう。

Davoneのスピーカーともグッドマッチ。
この見た目の抜け感と華美でないナチュラルさ、加えてかけ心地の良さの両立が、モノとして、とてもクレバーな感じがします。
夏は見た目に涼しいですし、冬はお気に入りのブランケットと合わせるお洒落も楽しい。

好みの1脚です。


(竹田)

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