5階ではMarte Parker Quintetが鳴っていますが、2階でも初Marten。
Parker Duoを鳴らしています。
またかと言われそうですが、2階で手強そうなスピーカーを鳴らすと言えばNuPrimeのパワーアンプAMG STAの出番。
先日e-onkyoでダウンロードした美空ひばり「歌はわが命」を聴きました。
氷川きよしが紅白で歌っていたのを聴いて「何ていい歌」と思って。
録音が、晩年なんでしょうか。少し年を感じます。
でも聞き入ってしまう。
言葉と歌がしみじみと入ってきます。
昔の歌というのは、メロディに流されてなくて、言葉があって歌になる‥という感じ。
「どうして そんなにまでして歌うの」
「その胸で私の歌 うけとめてくれる・・あなたがいるかぎり」
何だか歌に聞き入って、機械のことを忘れてしまいますが、、、。
詳細が良くわからないけれど、このカスタムデザインされたツイーターのドライバーの説明に「非常に長いリニアエクスカーションを持ち」とあります。長く持たせたストロークで正確なピストン運動をしているということでしょうか。(今度代理店さんに聞いてみよう。)
だからなのかわかりませんが、声とか管楽器がすごく良い。
本国のページによると、響きの中心がツイーター、ミッド、センターなど横から見たときに同じライン上(つまりバッフル面)に来るように独自開発されたのが「セルユニット」。と解釈しました。
<Marten 本国頁>
LINN EXAKTスピーカーでも、音の発するタイミングを揃えるために、ユニット個体1つ1つのデータを含めてデジタル領域で解析してタイミングを合わせるということをやっていますが、Martenのほうでは物理的にやろうということのようです。
(このあたり、憶測なのであしからず。また詳しいことは調べてみます!)
>>>代理店に確認したところ、Parker Duoは、ツイーターだけがセルなので、青字の部分は解釈が違うようです。セルユニットと言うのは、ピストンの振幅が深いにもかかわらず、常に正確に同じ動きをするということだそう!(4月22日追記)
上記のことが正しければ、ダンピングファクターの高いアンプであるNuPrimeは相性が抜群なのではないかと予想します。(Martenのウーファーも高ダンピングファクターとありますが、このツイーターとNuPrime相性いい気がする。)
もうここからは、昭和歌謡シリーズ。
テレサ・テンの「つぐない」、高橋真梨子の「5番街のマリー」、酒井俊の歌う美輪明宏の「ヨイトマケの唄」
それぞれの人生が背景に見えるよう。
声質もそうですが、「歌」は、歌い方とか、音程とか、メロディじゃなくて、「人生」なんだなと、歌い手側からすると、それこそ最初に聞いた「歌は命」そのものなんだな。と。
Martenは、そういうことを本当に感じさせるスピーカー。
最後に聞いたのは、酒井俊の歌う「ゴンドラの唄」
(「満月の夕べ」に収録)
♪いのち短し恋せよ乙女
あかき唇 褪せぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日の月日は ないものを
酒井俊の力強い歌声では、乙女というより、人間そのものに対しての応援歌のように聞こえます。
いのちは短い。
音楽に恋して、オーディオに恋して、心を熱くして、今を生きよう。
(竹田)