今日はLINNアカウントオプティマイズの話。
割とスルーしていた、最後から2番目の設定項目「Absorption」。
最近ここを触る様になりました。
うっかりすると「無限」地獄に陥りそうですが、これは効果ある!
ここに表示されるのは、Room情報を入力した段階で、お家の中で割合の多い項目がここに並びます。
初期値は0%。
例えば、「ウチの天井は斜天井になっている」「うちの天井は真っ平でなくて割合梁が多い」
そんな場合に、「Suspendrd Ceiling」のパーセンテージを-10%、-15%とか、+10か20%とかやってみる。
アカウントオプティマイズでは、平面図しか作成できず、梁や天井の形状は入力できないので、真っ平の天井という設定になっています。
なので、上述したような天井の場合、計算値と実際の間に誤差が生じる分を差し引きするというわけです。
プラス、マイナスは実際やってみないとわからないのですが、音はかなり変わります。
今日のお客様のお宅では、
「Partation」(響きのある壁)と「Suspended Ceiling」(釣り天井)、「Suspended floor」(吊り床)の3つの設定を変えました。
スピーカーの真横に隣室との壁があったり、もう一方のスピーカーの横もふかし柱になっているので、その影響が大きそう。なので、+15%、天井はスピーカーの真上に梁が下りているので+10%、釣り床は、ラグをひいてあるので、-5%など。
始めは、それぞれ+10、+5、-5 にしましたが、壁の響きがまだ邪魔している感じがして、
+15、+10、-5にしたところ、鳴り始めからお客様も「これだ!」と頷いて、思わず立ち上がるほど違いました。
今のソフトウェアでは、この項目に関してのみ設定の保存ができないので、変更すると保存してあるすべてのオプティマイズのAbsorptionの設定は変わってしまいます。
常にA-B比較しかできませんが、5,10,15%など小さい数字でも十分利くので是非お試しください!
(竹田)