話がすべるとはよく言ったものですが、オーディオでも滑っていいことは何もありません。
スピーカーの足元、ターンテーブルの上で滑る針(インサイドフォースキャンセラがあってないか、針先のダメージか?)、そして、スピーカーの駆動。
ターンテーブルの話以外は、音は出るから割とわかりにくいかもしれないけれど、やっぱり良くないんです。スピーカーの足元は、たびたび書いているので<コチラ>をご参照下さい。
スピーカーの駆動ということでは、アンプとスピーカーのマッチングで、ユニットの制動が良くないと「音が滑る」と感じます。
そもそも滑るって何?
つまり引っかかりがないってことですが、引っかかりがないと、ダーっといってしまって、ガチャガチャになるというか、、
音って、タメや粘りがあったりそういう中に音楽の表情が見出されると思います。
それはJAZZのビバップみたいなワーっとしてるようなものでも、リズムやベースがあってやっているからクールなわけで、そういうものがなければうるさくなるんじゃないでしょうか。
オーディオでうるさく感じる時、電源環境も大いにありますが(「弊店のお勧めする、、弊店のお勧めする、、」をご参照)、音が滑ってる時もあります。それは足元と、アンプの制動力、マッチング。
ハイ、そこで登場のNuPrime。
私は、NuPrimeのアンプで鳴らして、音が滑ったのを聞いたことがない。
ユニットをしっかり掴んで、すごく丁寧に動かす。丁寧に動かすというとゆっくりのように感じられますが、力づくでないという意味です。パワーがあるから制動できるんだけど、ただの馬鹿力じゃないのです。めちゃくちゃクレバーです。
低域と最低域の区別がつくこと、でも、上から下までのつながりが非常に良いこと、その音はエレガントであり、クールでもあり、哀愁も感じさせる。
ここだけの話ですが、NuPrimeの音はLINN KLIMAX DSM3最上位機種の香りがするのです。用途も何も違うのですが持ってる音色は同一線上にあると思います。
パワーアンプSTA9が進化したSTA9Xが入荷しております。これが良い。ため息が出るほど。音楽に奥行きがでます。絶対に滑らない安定感と安心感。うまくいえないですが、優しさとか、自立、慈雨という言葉が頭に浮かびます。地味とか派手とかそういうこととは別のところにある感じ。
いいアンプです。聴いてみてください。
(竹田)