金野からのバトンを(勝手に)受けて、「今日のLP12」。
今日私が聞くのは新製品のMCカートリッジKOILを載せたMAJIK LP12 MC。
(先日金野が聞いたのは更に電源を上位モデルのLINGO4にしているもの)
MAJIK LP12と呼ばれるような製品パッケージが2008年に誕生して14年。その間ずっとMMカートリッジのADIKTが搭載されていました。
もちろんカートリッジは変更できますが、今回MCカートリッジのMAJIKパッケージを作ったのは初。
MMのADIKTが優秀だったことも(なんせ20年近く現役。今も続行中)ありますが、LINNのMCのカートリッジが高いというイメージもありました。
あんまり昔のことを話し出すと、とりとめもなくなるのでやめますが、言いたかったのはMAJIK LP12のMMタイプとMCタイプ、その価格差は3.3万円なのです。
あれ、そうなんだ!
良いMMは結構やるのだけど、MCにこだわるなら、これでいいよね!?と思った次第。
肝心の音は?
オーディオテクニカのカートリッジをベースに作られたこのKOIL。
MCカートリッジの線の細いイメージを払拭してくれました。
いい悪いではなくて、昔のMCカートリッジKLYDEはちょっと繊細な気がして、これならMMのADIKTのほうが自分はいいなぁと思ったものでした。その後発売されたKrystalは厚みがあり情報量が多く、抜群に良かったけれど、値段が高かった。
当時KLYDEが12万円で、Krystalは税込みで20万円を超えましたから。
Krystalは今も現役ですが、今回のKoil(15.4万円)は、ちょっとKLYDEの後継という感じです。
が、当時感じた繊細過ぎる感はなく、それでいて、ちゃんとMMとは違う細やかさもあります。
あ、これなら使ってみたいかも。
今まで、「MAJIK LP12はMMですよ!出来の良いMMは、同じ価格くらいならMCに勝ります!」
と言ってきましたが、
前言撤回するかも。。。
ラヴェルのピアノ協奏曲は度々色々な盤をネットワークプレーヤーで聞いていますが、この若さがまぶしいアバドとアルゲリッチの演奏の「若さ」や「かがやき」が良く出ていると思います。
追記 22日は取材対応で使用中のため、ご試聴いただけませんが、それ以降はご来店前にご一報いただければMMとMC のご比較も承れます!(Kraneのアームが2本あるので、その場で差し替え比較が可能ですが、多少用意があるのでご一報ください。)
(竹田)