今週はこんなワンシーンも。
弊店の人気イベント「オーディオ哲学宗教談義」でおなじみのこちらのお二方。
哲学者・黒崎政男先生と宗教学者・島田裕巳先生です。
今回のお題は「音楽用2.1chのサブウーファー、要不要!?」
というのは、今勝手につけましたが・・
元々、サブウーファーを追加した2.1chでLINN AKUDORIK EXAKTを楽しまれていた島田先生。
このサブウーファーが先日壊れてしまいました。
お使いだったLINN SIZMIK10.25は、生産終了から時間も経っていて修理が叶わず・・・。
「サブウーファー必要ないと思います・・。」という私の意見に眉をひそめ「聞きなれていたバランスじゃない」とのことで、サブウーファーを2機種お持ち込みしてデモさせていただくことに。
更に、哲学宗教イベントを通してLINN EXAKTシステムの音に開眼され、数年前AKUDORIK EXAKTを導入された黒崎先生も「それ興味ある!」とご参加いただき、プチ哲学宗教談義@島田先生邸、と相成りました。
システム:
ヘッドユニット:LINN KLIMAX System HUB
ターンテーブル:LINN LP12(AKIVA/EKOS/RADIKAL2/URIKA2)
スピーカー:LINN AKUDORIK EXAKT/Katalyst
サブウーファー用デジタルクロスオーバー:LINN EXAKTBOX SUB
で、
サブウーファーは、Gallo Acoustics TR3D V.S. PIEGA Micro SUB
到着前に、ウーファーなしをじっくり聞かれた両先生。
まず、Gallo TR3Dを接続。
まずはJAZZピアノ。
島田先生「うん。バランスが戻った。でも、SIZMIKは相当古かったせいか、これのほうが躍動している。」
黒崎先生「今日は島田さんのシステムがメインなんだから、コメントしないつもり」と遠慮しつつも、島田先生の「濃密になる」という言葉をきっかけに「うん、ナチュラルさで言ったら、ないほうがナチュラルかもしれない。でも、音の輪郭が鮮明になる。ちょっと肉厚な、鉛筆で言うと3Bか4Bで描く感じ」次々とご感想が。(オモシロイ)
お二方とも幅広く音楽を聞かれますが、すごく乱暴な分け方をすると黒崎先生クラシック党、島田先生JAZZ党と言ってもよいかもしれません。
その観点からすると、Galloのウーファーはまさに「躍動」する感じでちょっと音楽がオモシロイ。
両先生合致のご意見としては「スピーカーが大きくなる」
つまり、少しサイズの大きいスピーカーのような鳴り方になるね。ということ。
ちなみに、デザインとしては、これまでのSIZMIK、今回お持ちのPIEGAに比べ、
早々に奥様からGalloへの一票が。
キースジャレットのブタペストコンサート、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番のレコードを聴き終えて、PIEGAに接続変更。
比較の時は最後に聴いたものから戻るのが分かりやすい。
ウーファーの違いなんかわかるかな・・と、ピアノ協奏曲から戻ったところ・・・
黒崎先生「これのがずっと自然!!!弦楽器がGalloだとやや粗い。AKUDORIKのバランスがそのまま生きる。少なくともクラシックは絶対PIEGA」
島田先生「えーこっちかー。こんなにウーファーで違うもんなの!?」
更に聴き進めて、低域の欲しいところがグッと支えられることや、それによってとりわけ中高域の質感も変わることなどを大いに実感。
通常は位相管理がとっても大変で、2.1chで組むと、どうしてもサブウーファーが音楽を聴くにあたって不自然になったりしますが、そこはEXAKTBOX仕事で、メインスピーカーと位相を完璧に合わせるので、サブウーファーの導入がしやすくなるのは大きな利点。
この後も、ゲインを上げたり下げたり、クロスオーバーを替えたりして、
サブウーファーの背面のつまみで簡単に変えられるのもえられるのも楽しいなぁと、島田先生の最近のお悩みが解消したのでありました。
(竹田)