ある日のセッティングの折、JBL4429のスピーカーを動かすたびに、当店のスタッフ金野が4429の前にしゃがみこみ何かします。
「金野さん、何してるんですか?」
「ハの字にしないと・・・。全然違うんですよ。」
・・・当店で4429を鳴らす際、様々なベースを使ってみたり、色々な置き方を試しましたが、どうやらこの写真の状態が一番よさそう。
竹の集成材のボードにキャスターをつけて、その上の4429は木片で受けています。
以前「オーディオは、なるべく接点が少ない方がいいはずなのに、これっていいの???」と疑問を持ったことがありましたが、キャスターの車輪がゴムの場合、丁度よいダンピングになり、振動を吸収してくれるのだと聞きました。(ただし、プラスチックなどの車輪はNG)
以前、お客様から動かしやすいようにというご要望で、Fuhlenボードにキャスターを付けてご納品した場合も、驚くほど抜けがよく音離れのよい結果が得られ、「ふむふむ、ナルホド。確かにビンテージもののスピーカーなんかもキャスターついていていい音しているけど、動かしやすさの為だけではないみたい・・・」とメモした覚えがあります。(あのメモはどこへ???)
話が脱線しましたが、4429も色々に鳴らしてみた結果、これで落ち着いているわけです。
・・・で、話はあたまに戻る。
金野さんが何をしていたかと言うと・・・、4429の乗っているボードのキャスターを「ハの字」にしていました。これは、レゾナンスを起こりにくくするよう、左右のキャスター同士の干渉を緩和させていたわけですが、これがまた前々違うんだわ!!
ちなみに、もしキャスター付きのラック、スピーカー、ボードなどお持ちでしたら、是非お試しになられてみて下さいませ。
(竹田)