ある日の午後、お客さまからリッピングでお預かりしたCDの中に、「60candles 加山雄三トリビュート」というアルバムがありました。
「?カヤマユウゾウ?」「ぼかぁ、しあわせだな~」ってやつ???
また、ここで無知を披露するのももう慣れたような、やっぱり恥ずかしい様なといったところですが、私には「加山雄三」=「君といつまでも」で、これ以外に歌を歌っているとは知らず、しかも弾厚作という名で作曲されているとは夢にも考えた事がありませんでした。
この「60Candles」とは、加山雄三(先ほどから申し訳ありません敬称を略させていただいております)の60歳をお祝いしてのトリビュートアルバムだということで、結構な顔触れのアーティストがそれぞれ加山雄三の歌を歌って、20曲が収録されているというもの。
そもそも、そんなにカバーされるほどの歌が何曲もあったことに驚いたのですが(ファンの方、本当に申し訳ありません)、そのうちの1曲、玉置浩二による「ある日渚で」という曲を聴いて、すっかりはまってしまったのです。「えぇ曲じゃないか!」と、これはオリジナルを聴かなきゃでしょうということで、ベスト盤を買うに至ったのでした。
いざ聴いてみたら、とてもいい曲ばかり。
「旅人よ」とか「青い星くず」とか「白い砂の少女」とか。聴いてみれば覚えのあった「お嫁においで」も意外とキュンとする歌(あらやだ、お年頃???)。
「ブーメラン・ベイビー」の英語を歌うあまりのスムーズさにもびっくり。
お客さまに、「加山雄三って英語の歌うまいよ」と聞いた事がありましたが、本当。(お客さまが聴かれたのは、「思い出のサンフランシスコ」だったそうですが)
買ったベスト盤に山下達郎が加山雄三ご本人にインタビューしたものが冊子になって付属されていたのですが、それによると、子供のころからクラシックをずっと聴いていて、若いころから作曲をしていたんだとか。「父にささげるピアノコンチェルト」といって、ピアノ協奏曲も作曲されているんですよ!びっくり。
(また、このインタビューが結構興味深く、面白かったです。)
しかしながら、今聴いても全然古くないメロディ。
バックバンドは流行があるのか、少し時代を感じますが、音楽としては新鮮ささえ感じました。
映画にも出れば、歌も歌い、作曲もし、絵も描いて、、、多彩な方ですが、大変な苦労もされていて、、、。
にわか調べで色々言うまい。きっとファンの方は沢山いるんだと思います。
でも、私のように「加山雄三~?」と思っている方は、是非一度聴いてみて下さいませ。
(竹田)