今年後半のサウンドクリエイトの動きを見て、「どうした!?」と思われた方も多かったでしょうか?
すっかりヴィンテージの魅力のトリコになっている!?
かと思えば、現代スピーカーの解像度の高さとクリアネスもよかったり、まぁ、今をときめく若いお嬢さんと、人生の酸いも甘いも知っている熟女のお姉様を両手に抱えて、とっても幸せってところでしょうか。
さてさて、もっと最近のクリエイトでは、オリジナルスピーカー製作に大変はまっておりまして、昔のステレオサウンド集めては皆であーのこーの言って、アトリエJe-Teeさんに相談したり、昔のスピーカーに詳しい人に話を聞いて、実験して、デザインして、スタッフ三浦が図面をひいて・・・、次々と色々な形の木やパーツが届いては、男性陣が皆で組み立てて、というようなことをやっておりますです。
先日、私がLegatoへ向かおうと、店を出ようとしたところに大きな荷物が届きました。
円筒を半分に切ったような板が何枚も。高さは150cmくらいあるかしら。
あれどうしたかなーと思い帰ってみれば、既に組み立てられていて、「聴いて、聴いて!」と興奮気味の皆。
(当時の写真がないかこの形に平面スピーカーを搭載した。写真はRFTスピーカー8発を搭載)
これは、ヴィンテージのユニットではなく、現代のモノで、平面スピーカーユニットを取り付けて作られています。
以前から、このスピーカーユニットを、本だとかアクリルだとか色んなものでホーンを作ったり、直立させたり斜めにしたり、様々な実験をし、出来たのがこの写真のスピーカー。
これもまだ製作段階なのですが、・・・これがまぁ驚くこと!!音にびっくりするんですよ!!!
もんのすごい音離れ!!!
音場が、スピーカーのぐわーっと後ろまで広がって浸透性がものすごいある。
後面開放のタイプで、前方がホーンなんですが、これは本当にスゴイ!!
それからこちら。
LINNから新しくリリースされた、大きな埋め込み型スピーカー。IW10。
これをはめこむことにして、キャビネットを製作。
これも後面開放で、フロントはホーンですが、後ろから見ると円柱が立っていますでしょう?これは強度をとることと拡散すること2つの役割を担っているんです。(サウンドクリエイトらしいでしょう!?1つで2つ片付けるという・・・)
これは、日東紡の調音材シルヴァンの前にユニット置いてならしてみて、以外にいいね!ということで採用された案なのです。
(これも文章とは異なるキャビネットですが、こんなキャビネットも作った。今思えば千と千尋の「顔なし」)
これも超すごいスピーカーです。
それは、その場にいらっしゃるお客様が皆「すげぇ(基すごい)」と立ち止まってしまうほど。
Legatoにまで、「すごいの聴いちゃった」と教えに来て下さった方もいらっしゃいました。
一番上にも写真がありますが、楕円形のユニット、ドイツ製のRFT L6506は、それこそ様々な形のエンクロージャーを用意しています。
・・・最高のユニットがあって、それを鳴らすベストマッチな箱があったら、スピーカーは期待の何倍も上回る素晴らしい音楽再生をしてくれるわけです。
自作スピーカーを作られる方の気持ちが最近やっとわかってきた気がいたします。
私なぞ、まだまだ勉強中ですが、本当に面白いから是非是非聴きにいらしてくださいませ。
(竹田)