子供の時分夕方が嫌いでした。
近所の友達と、みんなでいるときはあちこちで兄弟げんかしていても、
帰る頃には手をつないでそれぞれの家に帰っていきます。
7歳まで一人っ子で育った私はいつも一人で帰る。
話は変わって、社会人になると友人は中々出来にくい・・
女性ばかりの職場でそういう難しさに度々直面しては凹むの繰り返しだったので、
今の仕事に就いてからいろんな人に会って、友人や仲間で集まるようになると、
より楽しく、嬉しくなっちゃって、
「この時間がずーーーーっと続けば良い」
と思ってしまいます。
そうは言っても転勤だとか転職だとか結婚だとか、それぞれ状況は変わっていくので、
ずっとは中々続かないのですが、
「楽しい」のピーク時に、「ずっと続けば」と、強く思いすぎて、
かえって寂しくなってしまうんですよね。
子供の時の夕方みたいに。
夜遅くまでセッティングしていると、ちょっと魔的なくらいに魅力的な音が出たりして、
ずっと聴いていたくなって夜が更けていくのですが、次の日(次の瞬間ということもある)、
ガタガタと崩れたりすることがある。
多分、何かの緩みから綱渡り的にうまく共振がのって魅力的に聞こえているのが、
一つバランス崩してダメになる・・というパターンで、これ秋葉原時代昔よくあったのですが、
ふと、そういえば最近ないなぁと思いました。
セッティングの基礎をきっちりしていくことが今では当たり前に身に付いていることと、
おそらくCD時代より、LINN DSの音が安定していたり、
アナログもよりよくなっているからだと思います。
だから友達や仲間だって、ベースが変わらなければ、
自分も相手もまた少し大人になった付き合いで、
巡りめぐって楽しい時間が過ごせる。
きっと。
でも夕暮れって、悲しいくらい美しいんですよね。
短い間の輝きだからなのかな。