意外と昔のことって意識していないと、日常すぎて忘れてしまいます。
Legatoの向かいのビルに新たに試聴室を作るにあたり、今までの改装をあれよかった、これ失敗だったと振り返ります。
そして記憶の曖昧さに驚く!
そこで、せめて今の時点でおぼえていることは書き留めておかないと…と思い、このブログ。
写真をめくりながら、昔話に興じたいと思います。
★2001年頃?
むかしむかし、秋葉原にsoundcreateという、ちょっと変わったオーディオショップがありましたとさ。
オーディオショップと言えば、たっくさんのスピーカーが並ぶ中、好きなものを選んで聞かせてもらう…というのが当たり前なのに、なんと、贅沢にも一部屋に基本1システム。
しかも部屋はリビングや和室や、専用シアターなどなど作り込んで、あなたの生活の様々やシーンでオーディオが素敵に楽しく響きますよ?という、当時としては変わった試聴室。
この頃はあいにくワタクシ竹田は入社前でしたが、聞いた話と知っているその後の試聴室から、当時をトラベルしたいと思います。
ぜひご一緒に!
こちらは秋葉原試聴室2階のメインルーム。
LINNのフラッグシップKOMRIがリリースされたのは2001年なのでその頃でしょうか。
今も現行のKLIMAX SOLOで鳴らしている様子。
中央に並ぶLKシリーズのアンプはなんでしょう?
CDプレーヤーはIKEMI(アイケミ)でしょう。
それとも、プレーヤーとDACが別筐体のKARIK(カリック)+NUMERIK(ヌメリック)?
アンプは・・・皆同じ箱なので、見分けがつきませんね・・。
この頃のLINNのアンプは上から見ると、全てレコードジャケットサイズ。
プリアンプ KAIRN(ケルン)やWAKONDA(ワコンダ)
パワーアンプはLK100、140、240など。
フラッグシップのKLOUT(クラウト)は、アンプ左右側面にヒートシンクがあるので、写真には写っていなさそう。
同じ頃だと思いますが、KOMRIのイベントも開催。
かなり隠れ家的な店でしたが、結構なご参加率ですね。
イベント・ガイド役の先生は、評論家のいまは亡き朝沼予史宏先生。
横に立つ金色の頭は、サウンドクリエイトのスタッフ。
当時は、スタッフの髪の毛が、金色、緑色、赤色(紫だったかな)などカラフルだったそうです。
特に会社の規定ではなかったよう(!?)ですが、アヴァンギャルドですね。
朝沼予史宏先生のお姿。
なんとも残念にも早逝されて、私が2004年に入社して割とすぐの頃、
「今日亡くなられたそう」と聞いたのが、それこそ私にとっての朝沼先生との出会い。
スタッフのみんなが本当に落胆していたのを覚えています。
先生と当時のサウンドクリエイトのスタッフは、イベントから夜の宴席でも
ずいぶんご一緒させて頂いたようで、今でも時々思い出深い話を聞くことがあります。
そして、KOMRIの対面は、こんな感じ。
二つの部屋の仕切りはなく、向かい合わせにシステムを設置。
椅子を180度後ろに向ければ反対側のシステムが聴けるというのは、今の銀座も同じです。
壁面のカラーパネルは、FREAというメーカーの吸音パネル。
時々、カラーを変えて気分転換していたのは、その後も同じ。
奥には和風の部屋がありました。
写真はQUAD ESL。
今見ても素敵ですね。
脇の作り付けの棚にLINN LKシリーズのアンプとLP12が置いてあります。
何で鳴らしていたのかな。
パワーアンプはLK140?プリアンプはKAIRN pro(ケルン プロ)あたりでしょうか。
棚のレゾナンスをクッションで吸音していますね笑。
当時から色々セッティングには気を使っていた様子。
天井はこんな風になっていました。
初めてサウンドクリエイトへ訪れて驚いたのは7階のKOMRI(後日また)と、この小さな和室。
ワタクシ、初めてKATANをお客様にご購入頂いたのもこの部屋でした。
サウンドクリエイトの一番奥は、壁かと思いきや隠し扉のようになっていて、
こんなシアタールームが。フロント・センタースピーカーが置かれる部屋の前方は、ステージ!という感じで、一部板張りになっていました。
最後の頃にはスパイクの跡がその歴史を物語っていました笑。
写真は、LINN ESPEKのサラウンド。
上から見ると、フロントバッフルを絞った台形で、後方に向かって拡がり、割と大きなウーファーが背面についていました。
最初はAV5140という製品名で、その後ESPEKに。
そこそこ鳴らしにくいスピーカーだったと記憶しています。
さてはて、次の写真はびっくりですね。
Groovisionsの伊藤弘さんとコラボレートして作ったという、
Chappie等身大スピーカーと、セットの特別カラーのCLASSIK MUSIC。
Chappieのお腹の部分に、LINNの埋込スピーカーDISKREETが搭載されていて、
ショッキングピンク?のCLASSIK MUSICと合わせています。
この部屋はChappie部屋と呼ばれていました。
なんて自由で楽しい発想。
(あ、人型スピーカーと言えば、AudelのFred & Gingerが黙っていなさそうですが、サウンドクリエイト的には、Audelが初めてではなかったのね。)
これは、秋葉原試聴室2Fの入り口のあたり。
Apple iMacが時代を物語ります。
CDラックは、Quadraspire。
お客様宅でしか見たことないのですが、裏表に収納出来て、クルクル回転するので便利そうでした。
入口近くは、天井の半分がアーチ状に。
カメラマンの菅原一剛さんの写真を店内に飾っています。
今見ても洒落ているじゃないですか!?
全体図はこんな感じでした。
記憶を辿ってなので、曖昧ですが。
今回の写真は、私入社前の2001~2004頃。
今から15年近く前ですが、見ていてワクワク感があります。
次回へ続いてゆきます。