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今月の歌舞伎座は、通し狂言。ワーグナーの指輪じゃないですが、最近通しでやることは滅多になく、今年は松竹創業130周年で、春から3本の通し狂言が上演されました。

今月はそのうちの最後「義経千本桜」。

三部生で、最後の部が18時40分からなので、話の進行としては順番が逆だけど、仕事帰りに第三部を観劇して参りました。

最後の幕の大団円、これまでに観たのは浅草に特設される平成中村座の勘三郎、それから七代目菊五郎の年嵩で体の重たい狐を、今は見ることができなくなってしまった猿之助のキレッキレのと3人の狐忠信を観てきました。

今日は市川中車(香川照之)の息子、團子のそれ。親狐を敬い慕う愛情をみずみずしく演じていましたが、この人気の演目で、歌舞伎の何かを掴もう、そして自分たちの手に歌舞伎を取り戻そうというようなひたむきさを感じました。

このように爽やかな若さの活躍は眩しくて、清々しい。華やかで景気の良い演目でもあり、これからの日本を引っ張っていってと夢を見ます。

明日は一部を、来週は二部を。ウィーン国立歌劇場のばらの騎士もあって今月はスッカラカン。滅多にないから仕方ない。

(竹田)

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