AUDIO LIFESTYLE

と改定ある今年3月にご納品させていただいたLINN 119とSELET DSM KA (Katalyst DAC、アンプ一体型)
最初にご試聴の時からEXAKT化を視野にいれていらして、まずはパッシブで鳴らされるということでしたが、早くもEXAKTアップグレード!
前回のご納品

さて、3月にご納品させていただいたLINN119、SELEKT DSM KAと、今回のEXAKTアップグレード、外観は何の変化もございません。
作業的には、いくつかあり、
・スピーカー119側で、ネットワークをパッシブからアクティブへ変更する。
前面のユニットを外しまして、内部の吸音材も出して、ネットワーク基板にアクセスします。
パッシブ表示のある方からアクティブ表示のある方へ、カチャカチャと接続変更するだけ。
あとは、スピーカー背面のジャンパープレート(低域と高域を繋いでいるプレート)も外します。
例えば、単純にバイアンプをするときはこのジャンパープレートを外し、2台のアンプから低域、高域にそれぞれケーブルを挿すだけですが、AKTIV化、EXAKT化というのは、スピーカー内部のネットワークをスルーして、アンプ側で信号を分けてしまうというものなので、このような作業になります。

・SELEKT DSM側にアンプ+DACモジュールを追加する。
SELEKT DSMは、3モジュールまで搭載可能なのですが、各モジュールごとにDACが必須となります。
そのため、SELEKT DSMでLINNのスピーカーをバイアンプとかトライアンプにしようとすると必然的にEXAKT化できるのです。
(ただし、3ウェイまで)

MAJIK EXAKTBOX-Iで8chまでアンプとDACが入っているものを使えば、DSMと接続して2台でEXAKT化できるということで、マルチ駆動がこんなシンプルに!と驚いていましたが、今やSELEKT1台で出来るようになってしまいました。画期的・・・。

LINNのマルチ駆動、AKTIVでいえばかれこれ20年以上、EXAKTでさえ2013年からなので、もう10年以上になります。
それをどんどんコンパクトにシンプルにしていけるというのは、技術の賜物です。

約半年鳴らされた119は、既に良い音で鳴っていましたが、満を持して音を出すと・・・
「もはやスピーカーから聞こえてこない・・」とお客様のつぶやき。独特の表現ですが、それくらい全ての音が解放されて、そこで演奏を始めたかのようでした。

一音目から店で鳴らした時よりもうものすごくよかった。お客さまの音楽でずっと鳴らしてきたスピーカーって、こういうことがほとんどです。元々すごく良く鳴っていましたが、目を見張るような音でした。

一曲聴くごとに「テンポ感ちがってきこえる」たくさんの情報量がきちんとなっていると、間だとかタメが再現されてこういうことがあります。「音が前より大きく聞こえる」同じ音量でも聴感上大きく聴こえるというのは、システムが楽に鳴っている証拠。


しばらくぶりのオーディオ再開で、かつて「オーディオ」として知っていたものと比べて

「ほんとに納得いかない」のあとに
「こんな小さなシステムでこんな音が聞けるなんて!」と、真剣に仰るお客様でした。

(竹田)

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