リフォームを機に、スピーカーとターンテーブルを新調されたお客様のご納品。

以前は、同じ空間で、モダンな畳が敷かれていたお部屋。<以前のご納品>
今回リフォームをされることになり、それを機に、長くお使いだったスピーカーHarbeth P3ESRからLINN 119にされ、ターンテーブルも「憧れの」LP12へ。

スピーカーはリフォーム前に入荷したため先に使い始めていただき、リフォーム後ターンテーブルご納品時に改めてセッティングに伺うことに。
底上げされていた床が降りて天井も高くなり、電源も分電盤の最上流から単独で2芯の回路を引いていただいたので、既にこなれた119とMAJIK DSM4は、十分に良い音が出ていて、やることあるかな・・。多少の電源の取り回しの見直しと、スピーカーのセッティング(位置出し、型取り、水平)、オプティマイズなどをやることで、やはり変わります。
後日「お陰様で、音楽を聴く喜びに、どっぷりと浸っています。聴きなれた音源に新しい音や空気感を感じることができ、幸福感たっぷりです。」・・・と、始まったメールにはとても素敵なご感想が。

「さて、音の感想も、私のつたない表現で書かせてもらいます。
低音のボーカルは骨が響いているような響きを、高音のボーカルは、言い古さた表現ですが、空に澄み渡るようなきれいな響きを感じます。
これまでリズムを刻んでいたベースはベースラインを奏で、ハイハットはドラムセットまで感じられる空間を構成してくれます。
今回のセッティングでオーケストラを聴くことが増えました。音場がクリアになり、それぞれの楽器が音楽を楽しんでいるようです。
これまではコンサートホールを仰ぎ見るような音場を求めていたのですが、コンチェルトでは自分が演奏者になり、周りのオーケストラの伴奏を促しているような(もちろん私は聴く専門ですが)音場をつくってくれます。
今回の変更で、オーディオは外国文学の翻訳のようだ、と感じました。
ここ数年、新訳がブームです。それは、もともとある文学を、今の言葉で翻訳する良さがある、と言われています。外国文化を受容している現代なら、「ツールドフランス」はそのままで通じますが、昔は「自転車旅行」と訳したとか。(とはいえ、『キャッチャー』は野崎訳も村上訳もそれぞれの良さはありますが)新訳は現代の言葉と、現代の文化受容で、新しい読書体験が得られます。
今回のLINN119は現代のスピーカーの音を感じます。現代の音で、音源を再生し、新しい音楽体験を得られる、としみじみ感じます。
新訳が新しい読書体験を得られるように、新しい音楽体験が楽しみです。」

LINN 119というスピーカー、何の変哲もないと言えばそういえてしまうような、四角い2ウェイのブックシェルフ。
その音がどういうものか、この上なく的確な表現で頂いたご感想。
音をスペック的な形容詞で表現していくと、どれも似通ったものになってしまいますが、
聞き手にこうした意味深いものを感じさせるのが、この119というスピーカーの音なのです。
(竹田)









