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昨日Accuphase のプリアンプが当店にやって参りました。
只今発売中の「STEREO」10月号で特選に選ばれている「C-2810」。

朝「アキュフェーズ来てるよ~」と声をかけられて、部屋に入ると確かに見慣れない風景が・・・。
実は大変大変大変失礼なことに、オーディオを何も知らないところからポンとこの店に入り、ヨーロッパの製品に囲まれて2年半育ち、日本人なのに国産ののものを大して知らず、ましてや「国産にあまり興味はないな」(めちゃくちゃ個人的にですよ!)と、何となくここまで来てしまっていました。

が、少し前にLINN JAPANのスタッフの人に「実は結構AccuphaseとLINNは合うんだよ」と聞いて、今日を楽しみしていました。

さて最近気づいたのですが、当店はLINNのラインアップが多く、LINNはわたしにとって聴きやすいメーカーであると共に大好きなメーカーなのですが、個人的な好みをいうと、入口から出口までLINNで合わせるよりも、どうやら間に別のプリアンプを混ぜるのが好きなようです。
以前から掲示板でも強い愛を発していますが、TRIGONのTRV100は絶対合いますね。少しコクのあるLINNになるような気がします。
そして、今回のAccuphase「C2810」、昨夜からLINNのARTIKULAT350A(アクティブタイプ)と鳴らして今朝聴いた感じでは・・・

率直な感想を言います。
「とってもいい時代の日本人だ」と思いました。
というのは、Accuphaseの音楽性に、武士道とかではなくて、私の両親世代(1950年ごろの生まれ)を見た気がしたのです。

外国人から見た日本人の印象というのに、よく「YES・NOがはっきりしない」「いつも笑っている」「勤勉」というようなことが挙げられると思います。
でもそれは、今の20代・30代の私たちを形容する言葉とはちょっと違う。
私には戦後生まれ世代、新しいモノがどんどん生み出された頃の人たちの形容詞のように感じます。(思い込みかもしれないけれど)
でも、更にこういうことを思うのです。
相手を不快にさせるようなことをしない。けんかを嫌う。はっきりさせないことで、協調性や柔軟性を生み出した。でも実は芯が合ってとっても頑固!
もう少し前まで「謙虚」という言葉は日本人の専売特許だったんじゃないかしら。

Accuphaseの鳴らすLINNのARTIKULATは決して派手ではないけれど、優しく温かく響いて、憂いがあって、ARTIKULATというスピーカーはいいスピーカーだなぁと、しみじみ思いました。LINNのスピーカー製作者のフィリップ・ホッブスさんの顔まで思い出したくらいです。あの人も、優しくて飾らない、だけど芯の強い人だと思う。
Accuphaseのアンプは、そんなことを思い出させるようなアンプ、というのが今日聴いた第一印象でした。(その謙虚さが日本人の素晴らしく美しい部分に直結していると思いませんか!?)

最後に、Accuphaseの意味は、「Accurate(正確な)」と「Phase(位相)」 の二語を結んだものだそう。
LINNのAKURATEというスピーカーがありますよね。これも「Accurate」が語源です。
なんだかそれだけでもLINNのスピーカーと相性が良さそうな気がしてしまいますね。
(竹田)

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