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先日(5/27)の 店長の一言ブログで、「エアコンのコンセントは NG 」とバッサリ切った内容を受けて・・

ちょっとちょっと竹田さん、それでは言葉が足りなすぎっっ

目的や理由ややり方によっては NG ではないパターンもあります。

ということで、前回からだいぶ間が空いてしまいましたが、セッティングスキル バトル 第4段‼️

 

◆エアコンのコンセントをオーディオに使う場合の目的は?

大きく分けて以下の3パターンではないかと思います。

①200V を利用したい

②アース付きだから

③単独回路をオーディオだけに使いたい

 

エアコンのコンセントは なんだか普通の壁コンセントとは別扱いされている特別な電気が使える気がしてしまいます。

まず、200V 電圧を利用したいと思われがちなケースとしては、海外製品で 100V 以上の電圧が必要な機器を使いたい。もしくは 200V からダウントランスで 100V や希望の電圧へ降圧して安定供給をはかりたい。といった内容でしょう。


次に、アースを落としたいケース

やはり海外製品が中心となりますが電源ケーブルにアースがある(3pin端子付き)のでアースを落としたい。


最後に、単独回路を利用したい

これはオーディオ製品にとっては大切な項目としてわりと皆さん気にしていると思います。

 

しかし・・

ここで気を付けないと落とし穴があるのです‼️

①② 200V 利用・アース付き
例えば LINN をご愛用の方はこう考えたことがある人もいると思います。
「本国仕様の 240V で動かしたら良さそう!」
しかし一般的な単相3線式の電源で 200V 利用する場合は +100V と ー100V で電位差 200V としています。
この場合、通常はマイナス側である 0V(中性線)を使用しません。
日本の電源は中性線(0V)がアースされている事や、100V よりも大きな電圧を使用することによって、オーディオ機器のシャーシ電位が上がってしまいます。
聴感上も明らかに静けさや伸び、情報量が落ちてしまうのです・・・
愛用のアンプやプレーヤーが、電源電圧が選べない仕様で定格が 115V とか 240V の場合は 他の機器と同系統の電源から昇圧トランスで目的の電圧まで上げる事をお勧めします。

また、専用のアースを落とす場合でも よほど安定した接地が出来ていないと数ヶ月で地面とのコンタクトが甘くなり、繊細なオーディオにとっては大きなアンテナになってしまう恐れもあります。

以前(10数年前)には、当店でもアース棒を埋める工事を行っていました(1mくらい掘った穴に接地抵抗低減剤を流し込み、長さ1m の銅の棒を打ち込む工事 )。
施工後しばらくは良好ですが、雨が降り晴れの日もあり春夏秋冬の気候変化の末、コンクリートのように固まった低減剤と周りの土との間の密着度が下がり、結果的には微小な電気を利用するオーディオのアースには向かない、というよりもむしろ 質を悪化させるアンテナと変化してしまう事例がいくつも発生。
地面に直接アースをオーディオ用専用に落としても安定させることは非常に難しいことがわかりました。

かなり条件がそろわないと、アースを落とすことや 200V 給電は 逆効果になる可能性が非常に高いのです‼️

③単独回路
エアコンのコンセントは多くの場合が分電盤の中でブレーカーが単独回路となっています。他のコンセントや照明などと混ざっていないピュアな電気が使えそうです。
ただし・・・
多くの施工方法では、エアコンに限らず、単独回路は 分電盤の一番後ろ(大元に最も近い主ブレーカーから一番遠い)に設定 /設置されてしまいます。
冷蔵庫や TV、照明器具や換気扇が使った後の最後の最後。優先順位が最後となってしまうのです。
もしも単独回路でオーディオ用にするのであれば、分電盤の一番上流から、単独で回路をオーディオ専用とする事が重要です。
(※一般的な単相3線式の場合、R相・N相・T相 のどこにブレーカーを設定するか、複数の回路が必要か、などケースバイケース、複雑でありながら根本的な問題なのでお困りの方はご相談ください)

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(金野)

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