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ALTEC A8 Voice of theater の嫁ぎ先が決まったので、レイアウト変更の本日。

Jensen Old Imperial(写真奥の一番外側)、希少なType Hが搭載されたものは、しばらく鳴らしてなかったので、
少々不機嫌そうな声を出す。
ごめんごめんと鳴らすうち、このおおらかなスピーカーはすぐに機嫌を直してくれる。

ジネット・ヌブーの音楽に対するひた向きさを感じるヴァイオリンに耳を傾けていると、当時の彼女の年齢や、この梅雨時の鬱陶しい季節、時代、国、意味があるのかないのか、わからなくなってくる。

アメリカのスピーカーで、フランスのヴァイオリニストの弾くショパンを聴く日本人の私。
ヌブーもショパンも30代で亡くなっていて、私と彼らの歳はこの先も開き続ける。
確かなものなどなにもなくて、今ここで出ている音だけが本当だと思う。

これはLINN SELEKT KA UTOPIK電源で聞いた今朝の感想。

せっかく良く鳴ってくれたJensenだけど、もうひとりここに、
しばらく鳴らされていない人がいるので・・と繋ぎかえるはDavone Rithm(写真手前のスピーカー)。


このスピーカーがお店に入荷するのも久々のこと。
ポンと置いてみる。
気まぐれでOCTAVE V40SEに繋いでみる。
スピーカーの角度を少し調整。いつもならグッと振りますが、後ろのJensenに少し角度をつけているので、Rithmも振りすぎるとボーカルが遠くへ行ってしまうので、やや振りくらいに。
でも、本当にポンと置いただけ。

なんだかシナトラを聞きたくなって「Only the Lonely」をプレイリストに載せてみる。
久々の鳴らしで、Jensenのような不機嫌さはないけれど、少々声が小さい。(音圧が上がらない)
無理にボリュームを上げずに、つまみを一メモリだけ、時計なら8時の位置にして、その場を離れる。
小一時間して戻ってみると、すっかり調子を取り戻したRithmが魅力的な音を出している。
シナトラのアルバム「Only the Lonely」から、いつも聴くタイトルを避けて10曲目の「Spring is Here」からかけてみる。

生きている限り続く揺るぎない呼吸に、ただ音符をのせただけのような。
歌うというより、心をそのまま声に出したような。
ノリのいいメロディがなければ、窮屈な言葉の羅列もなく、
思い出しながら、自分の声を聴きながら歌を紡いでいくような。

それまでの人生が背景に浮かぶ歌と、控えめに寄り添うストリングス。
このDavone RithmとOCTAVE V40SEで作り上げるシナトラの心情という景色に、つい自分のそれものせてみたり。
(竹田)

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