先日、吸音作業のブログを載せたJensenその後です。
前回は、片側のチャンネルのみの作業でした。同じ吸音をもう片側にも施して、1日鳴らしてさて次の日。
あっれ、なんか左右音圧違うというか、後から作業した方が音抜けないんだけど!
でも心当たりはあったのです。
というのも、このOld Imperialはモノラル時代のもので、キャビネットのデザインはもちろん、ユニットのペアとしてマッチしたものを用意してはいるのですが、箱の作りが微妙に違ったりするのです。
例えば前回天面の隅っこに入れた小さな吸音の場所ですが、もう片側は、その場所に小さな仕切りがあり、囲みになっている。
その囲みの中の天面にはやはり吸音があった方が良く、またもっと吸音材を埋めてしまうことも試しましたが、吸音しすぎる。
それで、そのちょうど真下に小さく吸音材を置いてみたら、音圧が上がったのでした。
これは最終的に、最初に作業した方にも入れましたが、囲みのない分、吸音材の量を減らしました。
また、背板と補強の三角の木の間についても上記の通り。響きを抑えるタイプの吸音材を薄くして貼ってみるのは?というのは助手・牧野案でした!
これも結果的には左右同じものを使うことに。
左右で微妙に変えたのは底面に足した吸音材の量。
ここまでは背板はネジ2本留めで進行していましたが、全て木ねじで留めます。この段階では、オヤ、ちょっと吸音足りないか、しすぎたか?と不安になる音なのですが、1日鳴らすと落ち着いてきます。1-2日鳴らして、あ、これは大丈夫。という音であれば終了。納品準備完了です。
ちなみにJBL Metregonは、2-3週のうちにまたみるみるよくなりました。
(竹田)