二週に続き霞町音楽堂でのイベントでした。
今日の会は、飲みながらオーディオを聴くという定期イベントでしたが、この会も昨年7月から始めて8回目。だんだんとご来場の方も増え、盛り上がりを見せてきています。
8回目の今日は、世界的なパーカッショニストで、LINN Recordsの唯一の日本人アーティストである加藤訓子さんにご登場いただきました。
スピーカーはLINN Series5 530、SELEKT Edition HUBと組み合わせてのシステム。
訓子さんファンはご存知かと思いますが、訓子さん1人が演奏する楽器の多重録音で構成されるアルバムで、今日は最新アルバムの一曲目「Four Organs」のマラカスを抜いた音源をスピーカーで鳴らし、訓子さんのマラカスの実演との共演でした。
16分という演奏の間、ほとんど同じ動きのマラカスは、逆に「動きのない」と言えるほど徹底したリズムを刻みます。
アルバムの最初の曲であったこともありますが、いろいろお話を伺った後に演奏、、というより最初に聴かせていただくのがインパクトあってかっこいいなとも思い、アルバムの曲順通り、一曲目にオーディオとの共演。
ご紹介もせずに、真っ暗な中ステージに登場していただき、音楽が始まる、、という演出だけは元々考えていてとても気に入っているので、ここで自慢してしまいますが、音楽への集中力も高まり、私自身が脳を揺さぶられる感覚でした。
「動かない」マラカスの音が迫ってくるかと思えば遠ざかっていくのを繰り返しているうちに、記憶の中から「この思い出」とか「この感情」という明確なものでないながら、明瞭な思いが頭に生まれてきて、言葉にしづらいのだけれど確かな実感を伴ってすごい熱い気持ちになる。音楽はクールなのに。
私はワーグナーもモーツァルトも大好きで、それはその大きな大きな音楽の海で思考を遊ばせて泳げる感覚が、とても自由で楽しいのですが、全然違う分野の音楽なのですが、訓子さんの音楽にはいつもそれを感じます。
そんなに全部網羅して追っかけみたいなのではないので言いにくいのですが、実は結構ファンなのでした。
だから司会進行、緊張した〜!!
追記 ちなみに、曲間で音楽ど素人質問をさせていただき、真摯に訓子さんが答えてくださって、ものすごく得心したのですが、会が終わったら放心して聞いたお話を今すぐよく思い出せないので、また後日ジワジワいたします。
(竹田)