以前から「すごい」「とにかくすごい」とは聞いていました。
確かに、フォルムが美しい。
でも美しい椅子など、山とある。
椅子に特に詳しくない私でも椅子特集の雑誌や写真集で見知っている数多くの名品と、それの何が違うのかは、どんなに聞いても実はあまり分からなかったです。
でも、座って本当にびっくり、心の底からその座り心地に驚きました。
その名は、「ポール・ケアホルム」。
折角お店に行ったのに、写真を撮るのなんて、もうすっかり忘れてしまうほど驚いたのでした。
写真の椅子の名は、PK20。
そして、こちらがPK33。
え?と思いますよね?
特に下の写真を見て、「そうなの?」「大げさ」と思いますよね?
この小ぶりなスツールでさえ、凄い。
その座り心地は、まるでお母さんのお腹の中に居るようです。
革なのに、フワッと包み込まれて、その包まれ方が、触れているおしりの部分だけでなく、腰回りにまで不思議な安定感をもたらして、フッと笑みがこぼれてしまうような、そんな椅子なのです。
椅子のことはよくわからないながら、サウンドクリエイトもレガートも、「いいオーディオにはよい椅子!」と、昔からこだわったものを置いてきました。(LegatoはQuadraベンチだったりしますが、それは置いておいて)
ウェグナーの椅子展で、椅子の座り心地について改めて「こういうことか」と思ったりもしました。
しかし、このポール・ケアホルムは、本当に、ちょっと、イヤかなり凄い。
オーディオで耳を鍛えていらっしゃる皆様は座った瞬間にその凄さが分かります。
これは宣伝でもなんでもなくて、是非一度体験してみてください。
ちなみに、ポール・ケアホルムは、青山のフリッツ・ハンセンに、もっと色々な作品があります。
港区南青山6-8-18リヒトハウス
03-5778-3100
11時―20時 水曜定休