LP12新書ですが、全て解体完了しましたので、ここから組み上げていきます。
さて、組み上げに当たって、LINNの組みたて従事者用手引きのあたまには、このように書いてあります。
「レコードのあの超狭い溝から微細な信号を読み取るために、全てのネジやボルトはしっかりときつく締められることが重要です。
しかし、「モノには限度・風呂には温度」というように、締めればよいというものではなく、壊してしまうことのない目安として、あなたが「しっかり締まったな」と思ったらその更に1/8(ものによっては1/16)だけ回転を加えて下さい。壊さないようにネ。(翔訳・竹田)」
まずはトッププレートに5本のシャーシボルトの取り付け。
横から・上から・裏からの写真を3枚連続で。
ところが裏返すと6本(3枚目の写真・6本目は右上端)ありますが・・・
第六のボルトについては後述します。
さて、次にモーターの取付。
ちなみに、取り付け時は軽いものから取り付けていきます。
単純に重いものを先につけるととり回しがしにくいため。
(その前にベルトガイドを取り付けました。モーターの後には取り付けにくいため!)
さて、このモーター取り付けは宿題でした。
一度解体しているので、LINN JAPAN古川さんの手書きによるこの丁寧な図解があれば大丈夫なはず。
それでも、間違えました。
まず1つ目の間違い
シルバーのネジ:誤
黒い六角ネジ:正
間違いはともかくとして、50Hzモーターを正しい位置に固定するために、モーター取り付けビスの位置が重要。
写真のように、一方を長穴の遠い側(上ネジ)、もう片方は長穴の近い側(下ネジ)にします。
ちなみに60Hzモーターの場合は、両方とも長穴の遠い方にするそうです。
これは、プーリー径が小さくなってもベルトのテンションが同じにするため。
2つめの間違い:ケーブルの出口の場所
上写真:誤り
下写真:正
モーターのリード線の引き出し位置に注意で、この向きも大切。
(反対でもできないことはないですが、とり回しが悪くなります)
ちなみに、この写真で少しだけ、上で御紹介した「6本目のボルトがご覧いただけるのですが・・・/モーターの向こうに見える銅色)
間違いはこの2つでした。
さて、この工程でLP12の特徴の1つを確認しました。
それはドライブモーターが、トッププレートにハードマウントされていることです。
トッププレートの厚みを通してボルト・ワッシャー、ナットで固定されている様子が見えますでしょうか?ゴムなどの柔らかい素材は一切使われていません。
振動対策とか・・・大丈夫なのかしら???
今回取り付けを初めて一番強く感じたこと。
「作業する周りは、綺麗に!!!」
・・・手元が狂って、指の先ほどのネジやナットを落としたりすると、片付いていないともうどこに行ったかわからなくなります。
ちなみに、作業机はなるべく白いのがよいかも。
※ 今回は学習のために、特別に全解体から始めておりますが、通常はここまでやっておりません。