LINN AKURATE DSMをご納品させていただいたのはちょうど4年前。
その後クロックが進化し、Katalyst DACが搭載され、HDMI基板も2.0となり、、、と4年の間に進化を遂げてきたAKURATE DSM 。
最新型へのバージョンアップで、クロックもHDMIも、そしてDACも一気に華麗にアップグレードです!
6畳半の書斎が音楽部屋。
学生の頃からクラシック音楽に親しみ、大学時代にはザルツブルグ音楽祭やバイロイトへも行かれたというお客様は、音楽の造詣深く今でもコンサートに通われ、ご自宅ではTIDALやSpotify、NASに入れたご自身のライブラリ、それからベルリンフィルのデジタルコンサートと、縦横無尽な音楽鑑賞を楽しまれています。
AKURATEにKatalyst DACが搭載されたのは昨年。有償ではあるもののその効果の大きさは話題になり、リリース当時より状況は落ち着いたもののアップグレードをされる方は今でも後を絶ちません。
お客さまもそんな中のお一人で、この度のアップグレード品をお納めがてら、かなり久々のお伺いなので、セッティングもブラッシュアップ。
店頭でも新旧は聴いていただいていましたが、聴き慣れたお部屋で聴くとその違いに驚かれるのはどのお宅も同じ。
お客様も一聴して旧基板とは全くの別モノですね!?とのこと。
霞が晴れるように音像がくっきりして、音が締まった。情報量も多い…。低音の押し出しも向上しました。す、、すげー!!!とのこと。
いやいや、まだまだ凄くなりますよ。ここからが私たちの腕の見せ所。
お伺いさせていただく前から、足元は見直しましょうとお話ししていたのですが、これまで履いていたスパイクマウントを弊店オリジナルのスピーカーベースに。
下図のようにスパイクマウントの中央の穴が貫通していないと、スパイクの先と受けの部分で、音圧が抜けていかずに溜まってしまって、低域が伸びないということがあります。そうすると伸びない低域に引っ張られて高域も伸びない。
これを解消するにはオーディオボードに直接挿すか、中央の穴が貫通しているスパイクマウントを使うべし。これも効果の大小は様々で、また別途書きます。
いずれにしても、このボードの効果も大きく、お客様も「え!?」となりました。
Katalystにして相当良くなって、でも低域のボワンていうのは、部屋のサイズからして仕方ないのかなと思っていたんだけどとのこと。
見通しが良くなって更に広がった奥行きにお客さまも大満足。
そうなのです。Katalyst DACでは今まで以上に低域も伸びて厚みが出ているので、その威力を発揮させるには、こんなふうに足元を見直したり、TV裏に吸音を施したり、スピーカーケーブルが壁につかないようにしたり(壁とケーブルの共振を避けると更にクリアに)、スピーカーの位置を少し広げたり前に出したり、そんなことで、まだまだ変わる!
ちなみに、当然と言えば当然ですが、デジタルコンサートホールの音もグッと臨場感が増して、色々嬉しい驚きが。
アップグレードって、実はこんなもの。せっかくよくなったもの、ぜひとも味わいつくして頂きたく!
(竹田)