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かれこれ10年近く前、OCTAVE V80をご納品したお客さまからリクエストをいただき、ターンテーブルLINN LP12をお届けに行ってまいりました。

スピーカーはダイアトーン。OCTAVE V80はラインモデルでしたが、後からフォノイコライザーのモジュールを組みこむことができるので、今回は現地取付。

MAJIK LP12SEはLINGO電源で33/45の回転数の切り替えが可能(50/60Hzの周波数は自動で切り替え)なMCカートリッジ搭載モデル。部屋に合わせてスリット入りのウォールナットをご選択されました。

モジュール取付など割合時間がかかって、最初に載せたレコードは菅野邦彦と北村英治の「コラボレーション」。やっと出た音に「イイねぇ」と相好を崩されたのを見てとてもホッとしました。

お客さまのお宅は、エントランスの敷石から外壁、壁の材質、お庭、飾られる絵、それから数々の古美術のコレクションと、お客さまの眼で選び抜かれてきたものばかり。その中に新しく仲間入りするのですから、こちらも緊張いたします。

レコードを鳴らす道具ですから、まず音を気に入っていただかないと、、。

もちろんLP12はすぐに空間に馴染んでいました。でもLP12とお客さまとのお付き合いはここから。

卒業制作で取り組んだ設計図をもとに建てられたご自宅は、少しずつ手直しされたり、これぞと思った敷石やレンガに変えられたりと、何十年にわたって育ててこられて愛着がいっぱい。一つ一つに物語があります。

新しい物語の始まりに立ち会ったひとときでした。

(竹田)

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