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LINN LP12は、45年製造し続けられている稀有な存在のターンテーブル。
単なる「継続は力なり」だけでない、LINNの音楽再生への尽きない探究心と新しいことにも取り組むチャレンジ精神、そして決して独りよがりにならない冷静な判断力の賜物で、LP12をLP12たらしめているのだと思います。
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さて、そのLP12、カタログをひらけばMAJIK、AKURATE、KLIMAX・・・と、ラインアップがありますが、単純に性能のグレードをわかりやすくしているだけで、LP12というターンテーブルはただ一つ。

木枠とステンレスが一体化した本体に、レコードを載せて回転するプラッターと、黒いアームボードがついている、

それに、わかりやすいところからいえば
・アーム (AKITO、EKOS SE)
・カートリッジ (ADIKT/MM、Krystal/MC、Kandid/MC)
・電源(モーター)(MAJIK電源/内臓、LINGO、RADIKAL-AK/+DCモーター、KLIMAX RADIKAL/+DCモーター)
・サブシャーシ (スタンダード、KORE、KORE/SME用、KEEL)
・底板 (SOLID BASE、TRAMPOLIN、URIKA※内蔵フォノイコ付き)

・・というパーツがあり、各パーツには2,3種類のラインアップがあります。カッコ内がそれです。

例えば、初めにMAJIK LP12を手に入れるとすると、その内容は・・
ターンテーブルに、内臓のMAJIK電源、スタンダードサブシャーシ、SOLD BASE底板、MMカートリッジADIKT、それに、アームはオーストリアProject 9ccのカーボン製のもの、以上がパッケージとなっています。
※ダストカバーは別売り

そのままMAJIK LP12をずっと大切に使い続けるもよし。
パーツを少しずつ何年かおきにアップグレードしていくもよし。
とにかく基本のターンテーブルは全て共通なので、好きな時に、好きなようにアップグレードができるのです。

LP12は、どこのターンテーブルと比べてもまず共通して言われるのが「静寂性」と「抜けの良さ」。
これほど静かに回るターンテーブルはありません。
それに加えて、MAJIK 、AKURATE、KLIMAXというラインアップごとに、ごくごく簡単に音を表現するとすると、
MAJIK LP12は、中域にかすかなふくよかさがあり、バランスがよく、中庸。
AKURATEは、解像度が上がり、ダイナミックレンジが広がり、シャープな印象に。
KLIMAXは低域の深さ、高域のスムーズな伸び、情報量の多さ、音の分離、立体感、音場の広がり、奥行き、濃密で濃厚な空気感、オーディオを表現するどんな言葉を並べてもピカイチです。

・・・と申してみたものの、LP12はどこからでも始められて、さらに好きにパーツをアップグレードしていけるので(SMEアームをつけるという選択肢もあるし)、例えばMAJIK LP12から始めて、電源を一番上のモデルにしたり、アームだけはずっとAKITOを使ったり・・などいろいろです。

そして、よくいただくご質問に、
MAJIK LP12をアップグレードする時に、次にどうしたら・・とご相談をいただきます。

LINNのラインアップの中の話に限っていえば、
本当にどこからでも良いのですが、Legatoでオススメすることが多いのは、
・AKITO アーム
・電源・・か、サブシャーシ
・・・です。

・・というのは、まず「カートリッジ」ではないということ。
一つに、LINNのMCカートリッジは、3点のネジ留め。
しかし、Projectのアームは2点のネジ留め。
絶対NGというわけではありませんが、3点留めのものを2点で留めたらその性能を発揮しないということと、カートリッジの針先を痛める可能性があるということ。

ターンテーブルで、ちょっとの気分転換には「カートリッジ」は、目が向けられがちですが、もしLINNのカートリッジであれば、上記のことから先にアームをお勧めします。

では、アームというなら、最終KLIMAXに行きたいので、AKITOをとばしてEKOS SEヘ!というのもお勧めしません。
EKOS SEはチタン製で、羽のように軽く上下に動きます。
そのため、アームが載っているサブシャーシが堅牢でないとEKOS SEの本領が発揮されないのです。
なので、AKITOアームを飛ばしたい方は、電源にいくか、サブシャーシか。

できるだけ、針先やEKOS SEアームへ行きたい気持ちは抑えて、メカニカルな部分を盤石にすることが、その本領を十分に楽しめることにつながります。

そして、ご心配されなくとも、サブシャーシ1つ、電源一つで、大ーーーきな音質向上がみられます。
たいていの場合、「電源でこんなに変わるとは」「サブシャーシって中の板変えただけなのに、なにこれ!」
というご感想をいただきます。

お手元のLP12をアップグレードしたいな・・という場合は、是非一度ご相談ください。
(なんか今日はいつにも増して営業っぽいブログです・・?)
(竹田)

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