昨日入荷したLINN MAJIK DSM新型、もう少し詳しく見てみましょう。
有機ELで、クリアで見やすいアクリルパネル。
とろっとしたら黒いディスプレイに再生中の曲やミュージシャンの名前が浮かびます。
厳選された入出力端子。
今までは所狭しとぎっしり詰め込まれていて、その充実感が嬉しかったのですが、
かなりシンプルな内容になりました。
右手から、スピーカー出力、LINE OUT(設定により可変出力も可能)、アース端子、アナログ/フォノMM入力(※)、デジタルTOS入力、デジタルSPDIF入・出力(※)、USB入力、イーサーネット入力、電源、アース端子、
上に上がって、左から、メインスイッチ、HDMI ARC、HDMI入力4系統
(※は、Konfigでの設定による変更が可能)
これでも随分入出力を削りましたが、十分すぎる内容です。
加えて、ブルートゥース、Airplay、Wi-Fi、イーサーネットの接続が可能。
ちなみに、今までのMAJIK DSM同様、電源ケーブル近くのアース端子に、付属のアース戻しを接続します。(詳しくは、LINN JAPAN公式ページ あるいは 弊店のお勧めする正しい接続 をご参照ください)
他のモデルになくてMAJIK DSMにあるものとして、ヘッドフォン入力も魅力。
フロントパネルのジャックにヘッドフォンをつなげれば夜中だってガンガン、ロックンロール。
抜き差しで、ヘッドフォンとスピーカー出力が切り替わるので、抜けないようにくれぐれも注意して。
中央のAKMが見えますでしょうか。
DACが新型になり、Katalystの技術を受けて、DACへ安定した電源供給を送れるシステムになっているため、プレーヤー部の音質向上は目覚ましい!
またこの新型DACによりDSD再生なども可能になっています。
ゴム脚も堅牢にグレードアップ。
軽量であるのは従来通りで、重さ4.1㎏。
SELEKTはモジュール式で内部が分かれていたり、フレームが5㎜と厚いので、7-8Kgと重たいのですが(それでもほかのメーカーに比べると軽い)、そのつもりでMAJIKを持ち上げると、ひょいと上がって拍子抜けします。
軽量であること=音が軽い・・という発想はもう昔のもの。
スイッチング電源、実装基板など、テクノロジーを駆使した小型化、軽量化で、自らノイズを生成してしまうことのない作りは、フレッシュでぬけが良く音そのものに力があります。
体幹がよくて、ほどよい筋肉がついている感じ。
ゴリゴリの筋肉や、なよっとした感じでなく、健康体。
基板を見たときに、昔に比べて随分整然としているなと感じました。
やりたいこと、やるべきことに迷いがない。
そんな印象を受けました。
2007年にDSが発売されて、その2年後にMAJIK DS-Iがリリース。
LINNというブランドを広めたのは実はこのMAJIKだったのでは・・と思います。
それから11年、満を持して完全に生まれ変わったMAJIK DSMは、期待以上のものになっています。
MAJIK DSM4・・「4」てなんだかな・・と思っていましたが、
DSM fourは、DSM for・・youだったりして。
(竹田)