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最初に伺ったのは2016年。
Brodmann F1とLINN MAJIK DSM2のご納品でした。
それから7年・・・

LINN MAJIK DSM4にアップデート。
MAJIKからのMAJIKだと、単純に新しいものが出たので入れ替えた・・という感じがありますが、ここに至るのには色々あって・・。

ご納品当初から「いずれは真空管アンプを追加して」というお話しがあり、今回最初に頂いたお話しもイタリアの真空管アンプのご試聴でした。
店頭にはちょうどお客様がお持ちのものと同じ世代のMAJIK DSM2があったため、DSM2にリメインアンプを追加する・しないの比較をしました。
音色が真空管アンプのキャラクターに寄り、その感じはお客様も楽器の音色の表情が出てとても良い!
と好印象。
2階の繋ぎ変えのあと、真空管アンプを繋げた方が、音そのもの自体の奥行きは出るのだけれど、音場としての奥行きや広がりはMAJIK DSM2単体に比べてやや狭くなる感じがしますね。
音も、モノとしてのデザインもとてもいいんだけれど、、と見送りに。

しかしながら、変化を体験した耳は戻らない・・?
システムに手を加えることを検討され始めました。

その中で、お客様から
・LINN Optimiseができるスピーカーに変えるか
・他のアンプを検討すべきか
あるいは
・MAJIK DSM4最新型にすべきか

という質問がありました。
Brodmannを導入される際に伺った話では、スピーカー探しにかなりご苦労されてやっと行き着いたのがBrodmannで、
実際とてもお気に召されているうえ、聴いていらっしゃる音楽も合っていると思われる。。。
アンプを追加するのはもちろん可能性としてありますが、7年の時を経たMAJIK DSM4は、DAC部分、パワー部、丸ごと変わっているのです。
しかも、DSM2の正常進化で、バランスやキャラクターが変わることなく、低域の解像度、制動力アップで、中高域の表情も豊かになるので、なぜ最初にこれをお勧めしなかったの私・・と思いながら、MAJIK DSM4へのアップデートに太鼓判。


学生の頃から憧れていらしたというPoul Kjaeholm PK0Aと合わせてのご納品となりました。

そして、Optimiseに関しては、確かにBrodmannのスピーカーはLINNのSpace Optimise対応のスピーカーにラインアップされていないのですが、ブランドで「Other」を選択すれば、スピーカーのウーファーユニットの位置の入力によってOptimiseを使用することができるのです。

ただし、Brodmannは吸音材を一切使用しない楽器のようなスピーカーなので、あまりOptimiseを強めにかけない方が良いのは確か。
そこで、30%、20%、15%と作成し、聴いていただいたところ、かけすぎると響きの豊かさが失われ高さがなくなる。
15%でも多いほど。
10%、5%も作成して、更にもっと減らす場合の方法をお伝えして、ご自身でお試しいただくことといたしました。

下記はお客様からの後日談
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いろいろ聴いてみましたが・・・DSM/4 凄いです。
今までも良かったのですが、さらに次元が上がった感じがします。

スペースオプティマイゼーションも最終、0.5%で落ち着きました。
近代音楽などの大編成オーケストラを聴くと、響きに埋もれがちだった声部が明瞭になって聴きやすくなります。
ホルンパートがきちんと聴こえるようになったのは嬉しいです。
逆に同じホルンでもソロ、もしくは協奏曲とは相性が悪いようで、楽音の響きをカットし過ぎるきらいがあり、聴く音源に合わせて切り替えて聴いています。

これから手持ちの音源を聴き直すのが楽しみです。
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苦労して取り付けられた19世紀のステンドグラスが、ガラスのテーブルに映る。音と光がもたらす空間の広がりは無限大。

お客様はホルン奏者でシビアな耳をお持ち。
そして、ずっと指標を変えずに技術をアップデートし続けるLINNは、
お客様のような音楽愛好家の絶大なる味方だなと思うのでした。
(竹田)

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