LINN SELEKT DSM、Standard DACのタイプのパワーアンプ内蔵版(SELEKT DSM SAとします)を週末まで借りられることになったので、様々なスピーカーをLegato 1Fで鳴らしています。
先日は、アンプ非搭載のKatalyst DAC(SELEKT DSM K)を数日鳴らしていて、プレーヤーが相当良いのは確認していたのですが、気になっていたのはパワー部でした。
どれくらい鳴らせるものなのか。
今までのLINN CHAKRAテクノロジーのアンプとは異なるDクラスのアンプなので、どんなクオリティなのか、ちょっと見当がつかなかったのですが、まず言います。このアンプはイイ!!
一体型というとオマケみたいに思われそうですが、このアンプは質のいいアンプです。
強すぎず、しかし足らないことはない、十分な制動力があります。
DクラスのNuPrimeのアンプの音が、クラシック音楽をかければ見通しが良くて清廉で、ブルースなんかは情感がこもっていて、すごく好きなのですが、ややこれに近い感じがします。
LINNのMAJIKアンプの方が駆動力はあるものの、サラっとしているところがありますが、このSELEKT DSMのアンプには粘りもあり、かといって暑苦しくない。
弊店でおすすめしているような製品、LINNのスピーカーはもちろんのこと、PIEGAやBrodmann、ヴィンテージスピーカーとの相性も抜群によい!
音離れが大変よく、小編成のものはもちろんのこと、ブルックナーやシューベルトのシンフォニーなどダイナミックレンジが広い手強いものも細やかな部分がきちんと表現されて楽しめます。
余韻がいいんでしょうか、Suzanne Vega、Jo Stafford、荒井由実、越路吹雪の声にはそれぞれの可愛げがあって、浜省とか尾崎紀世彦とか、人間の温かさがあります。(←だんだん趣味の露呈が恥ずかしいのでこの辺にしておく)
LINNにとっては当たり前のことだと思うけれど、製品コンセプトだけでなく、「やはり音のLINN」に安心しました。
両手を広げて素晴らしい!と、お勧めできる、愛情にあふれたLINN SELEKT DSMです!
週末は基本、このあたりのスピーカーを鳴らしているので、他のご要望に関しては事前にお電話ください!!
右から、Brodmann F1、オレンジのは、UTAHというユニットを入れたヴィンテージスピーカー、その上にPIEGA Premium301。
(竹田)