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これまでもLINN SELEKT Edition、EO(ステレオ)とEMO(モノラル)の比較は幾度とやってきて、その差はきちんと出ていたのですが・・・

これまでは、EO(ステレオ)とEMO(モノラル)の差は「好み」と思っていました。
情報量は当然EMOのほうがかなり大きいので、クラシック音楽を聴かれる方はEMOをセレクトされる方が多かったし、EOの端切れの良さはそれはそれで魅力。JAZZやボーカル、ロックなどはEOのほうがいいかなぁ。
巷でもそのように言っている方は多かったイメージ。

7月の終わりにSELEKT Edition EO,EMOのご比較が入って、聴いていただいていた時に、
EMOの音が伸びきっていないな・・と思い、断りを入れてスピーカーの位置を動かしました。

・・というのは、比較に使っていたスピーカーPIEGA COAX811の30㎝離れた隣にLINN 360が立っていて、PIEGA COAX811(水色)のフロントバッフルと360(青)のフロントバッフルが同じ延長線上(茶色線)にある感じに置いていました。

この状態で十分良い音だと思っていたし、違いもあったので、いつもそのように鳴らしていたのですが、7月のご試聴の時にLINN 360をハの字に広げて、PIEGAのフロントバッフルの延長線からはずらす形にしたら、かなり違い、お客様からも
「え、今の違いって、スピーカーの位置だけですか?ずいぶん違いますね。」・・と比較しなおした経緯がありました。

今日、同様の比較試聴があって、同じ轍を踏むまいと、LINN 360は後ろに下げて、振りを付けず、
PIEGA COAX811も振りを浅くしました。(茶色が左右スピーカーのバッフルを繋ぐ元のラインだとすると、黄色いラインくらいにしてみた)

そうしましたら音圧も上がって、EMOとEO、どちらもすごくよくなったのですが、EMOがとりわけ音楽の厚み、ミュージシャンのニュアンス、静けさ、回り込み、などなどが出てきました。
EMOの音は重く、EOはキレが良いというのは、変わりないのですが、EMOは重くてどんくさいのではなく、EOの歯切れの良さを凌駕する音楽の厚みが出てきた・・・。

新しい製品が出てきたときに、いったいどれだけその良さを引き出せているか、それはたぶん作り手にだって把握しきれないことがあると思われるのですが、もっともっと耳と腕を磨かなければ・・・と反省。
(竹田)

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