
PIEGAのこのブックシェルフのラインとは何年の付き合いになるでしょうか。
最近発売になったGEN2 301の前が、Premium301、Premium1.2その前がTP3。
2010年はTP3が既にあったので、15年以上「推し」ています。
中でもとりわけPremium1.2は真剣に好きで、ずいぶんお納めもしました。
海外製品の高騰で、高いモデルになってしまいましたが、その分音質的には確実に進化していると思われます。
新しいGEN2 301は、これまでのヘアライン仕上げからシンプルなアルミのアルマイト処理に。
リボンツイーターは、弊店でも人気の現在のCOAXシリーズで採用した技術を踏襲して、薄ーいアルミ箔を留めるマグネットを背面だけでなく前面にも施し前後で「プッシュ・プル」の動きになる・・簡単に言うと、ツイーターの制動がより細やかになったということ。
さらに、そのツイーターの開口部(黒いところ)も以前よりも厚みを持たせ、テーパーがかかっていて、ホーンのようになっているため、滲みない高域がよりスムーズに「回り込む」といった感じ。
なので、、、
ガンズ・アンド・ローゼスの「Don’t Cry」(ライブ盤)の冒頭のギターのフィードバックが、会場の上のほうまで気持ちよく回りこんだり、グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクルの「ボレロ」の、各パートの楽器が増えて音量が上がっていくところが緻密に再現され、広い音場で奥まで回り込むので、つい聴き入って椅子から立てなくなります。
この写真の一番内側に置いているのがGEN2 301ですが「あれ、、これって701のほうが鳴っているんだった?」と、スピーカーに耳を近づけてしまうくらい、ダイナミックなのです。
このダイナミックさは、Premium1.2の時から健在で、その後継のPremium301の時に多少おとなしくなった印象がありましたが、今回のGEN2 301はそれに加えて伸びやかさがスムーズなので、臨場感と回り込みが増しています。
ガンズ・アンド・ローゼス「ミスター・ブラウンストーン」の冒頭にドラムにギターのブラッシングが入ってきて、象の雄たけびみたいに聞こえるところとか、日本の若手ボーカルのVaundy「タイムパラドックス」良くコントロールされたビブラートとか、ちゃんっと再現する。(再現していなかったら壁に近すぎるか電源がおかしいと思う)
COAXのシリーズはシャープな傾向で、このPremiumのラインはやや暖かいところのある感じもします。
PIEGAのボディやツイーターならではの音で、方向が変わったわけでもない。
15年の歳月でここまで進化したんだなぁと思うと、なんだかわが子の成長のように感慨深いものがあります!?
(竹田)