続きまして、次の展示品のご紹介は、これもHans J Wegnerが1965年に発表した「PP701 アームチェア」です。
当時ウェグナーの作品としては珍しくスチールフレームに座と笠木だけの構造を持つシンプルで軽快な椅子です。
最大の特徴である笠木は、4つの無垢材を2枚の薄い木材を使い、左右の木材を十字型の「契」で結んだものを職人の手に
より丁寧に削り出されたものです。
本来左右の部材を繋ぐ際に強度を高める役割の「契」を意匠にしてしまうところが憎い演出です!!
自邸のダイニングテーブルの為に、また奥様の為に最初はデザインし、6脚だけ製作したそうです。
その製作にかかわった、最初の工房のヨハネスハンセン社の熱い要望で商品化が決まり、ラインナップに加わったそうです。
現在では、PP Mobler社が製作しております。
この繊細な椅子ですが、座ってみると、笠木の絶妙なバランスと形で背中にフィットして、座り心地は素晴らしいです。
座っても良し、眺めているだけでも絵になる1脚です。
笠木の木材には種類があります。当店展示品はメープルになります。
価格 PP 701 \146,000(税抜)~