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Tannoy コーネッタをご納品して参りました!

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お客様のCDライブラリはクラシック音楽が中心。
バックハウスやチョン・キョンファ、その他たくさんの演奏家のタイトルが整然とCDラックに並びます。

今まではTannoy スターリングをお使いでしたが、この度このコーネッタと入れ替えられたのでした。
コーネッタは、モニターゴールドの後のHPD295という同軸2ウェイユニットが搭載されたスピーカー。詳細は以前のブログを見ていただくとして省きますが、これ、「幻の」スピーカーなのであります。
コーネッタについての以前の記事

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五味康祐先生が「家庭で聞く最も優れたスピーカー・エンクロージャー」と言ったTannoy オートグラフは、今でも多くの人にとっての「オートグラフ」であり、その当時から憧れの的であったことは間違いありません。

しかし、キャビネットも大きく、価格も大変で、早々容易く持てるものではない・・そんななか、1976年のステレオサウンドの企画で生まれたのが、このコーネッタなのです。
今と違って、ユニットの作りもシンプルで、単体で販売していたり、キャビネットも色々なところが国内で作っていたのですから、当時こうした企画があったのは興味深く、また納得です。
いかに当時オーディオが元気だったかが伺えます。

モニターゴールドに音色が近いということで、当時としては手に入りやすかったHPD295を使って生まれたこのスピーカー。
「なんとかオートグラフの音を手に入れたい」という当時のオーディオファイルの思いが結実したもの・・と言っても過言ではないのではないでしょうか。

そして、25cmユニットで、オートグラフよりは小ぶり。
しかし、キャビネットの作りとのマッチングで素晴らしい鳴り方をしてくれるのです。
オートグラフではともすると、少々低域の処理に困るところ、低域の量感はたっぷりとしながらも切れ味が良いところは、コーネッタならでは。
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店頭でいくつかお勧めのスピーカーをご試聴していただいた後
「このスピーカーに決めます!」とニコニコ顔でスピーカーを眺められたお客様。
弊店のスタッフが「お気に召されるものがあってよかった!」とざわざわ話し始めたなか、
流れてきたラフマニノフの曲の旋律に聞き入られ「あ、ちょっと好きなところでスミマセン・・」
とまた音楽に真剣に耳を傾けられたのが印象的でした。

上述したようなコーネッタが作られた背景は、お客様がこのスピーカーを決められた理由と直接関係ないかもしれませんが、「こういうふうに鳴らしたい」「こういう音を聞きたい」という当時の思いは、幸せにも知らずのうちに受け継がれたのかも・・などと勝手に思ったりしたのでした。
(Legato店長一言ブログより)

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