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久しぶりのTannoy Corner York。
ユニットは、15インチ、Monitor Red、しかも飴色の初期型が搭載されます。

見てください、この卵の黄身のような艶やかさ。おいしそうでしょう。
我が家のCorner Canterburyもこの時代の12インチ。(自慢)


Monitor Redより古い時代のMonitor Silver搭載のGRFが先日まであったのですが、このMonitor Silverのコーンのカーブというのが、なんとも有機的で、声が人によって違うのは骨格もあると思うけれど喉のカーブとか開きかたとか違うからなどと想像したりします。
Monitor Silver GRF

Monitor Redの初期型というのは、この最後期のMonitor Silverに最も近く、飴色のセンターキャップをつけたもの。
なので、やはりMonitor Redのカーブもとても有機的なのです。
センターキャップの近くはグッと深くて、エッジの近くで少し膨らみがある。
見ていても美しいと感じるのは、スピーカーで音楽を鳴らすことが定着していったこの時代の人たちの探求心と知恵を感じるからでしょうか。当時持っている技術を最大限活かしている。
物量投資のようなものは好みじゃなくて、値段や新旧に関わらず知性の感じられるものが好きです。


知性というと小難しい話のようですが、人が何らかの思いを込めて録音に残したものにはいくらでも引出せる何かがあって、ただそれを気持ちよく聴きたいだけのことなのですが、良いものは期待以上とか、期待を裏切って音楽を提示してくれます。

このTannoy Monitor Redはまだ入荷して多少の調整(キャビネット内でケーブルを窮屈にとめているホッチキスを外したり、あとの時代にとりあえず付けられた内部配線を選んで変えたり)をしただけですが、期待を超えた豊かさを見せてくれそうな予感。

(竹田)

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