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今月22日までのBrodmann VC1は、LINN 旧型KLIMAXにORGANIK基板を入れたDS(ネットワークプレーヤー)に、常設を始めたTRIODE Evolution MUSASHIを組み合わせています。

弊店ではよくOCTAVE V40SEと組み合わせて鳴らすことが多いのですが、TRIODE Evolution MUSASHIもBrodmannの魅力とする楽器的な響きもしっかり引き出します。

OCTAVEとの比較で言えば、OCTAVE V40SEは6550 管で隅々までコントロールして、上から下までバランスを保ってカチッと鳴らすのに対し、TRIODE Evolution MUSASHIはKT150なのでパワー感に申し分なし。やや低域に量感を持たせ、やや輪郭の淡いところがあって、夢見がちに鳴らしてくれるところは、このアンプの魅力でもあります。

絵画で言うところの「スフマート」と言った感じでしょうか。
ダ・ヴィンチの絵によくみられる技法で、モナリザの輪郭線を曖昧にしているところに陰影がもたらされる・・大ざっばにそれが「スフマート」という技法ですが、そこから感じられる柔らかさや温かさというのは、同じ真空管でもTRIODEとOCTAVEではずいぶん印象の異なるところでございましょう?

スピーカーが気分屋でアンプがカッチリしたほうががいい場合もあれば、スピーカーが生真面目でアンプで少し崩した方がいい場合とありますが、Brodmann VC1というのは、どちらもイケるスピーカーだということも書き留めておくことにいたします。

ところで、Evolution MUSASHIは固定バイアスですが、写真のバイアスメーターで調整が可能。
各真空管にスイッチを合わせると(指のところ)現在のバイアスが見られるので、真空管の下にあるBIAS ADJ.のネジをマイナスドライバーで回しながら合わせます。
写真では、V2の真空管がメーターが少し左に振れています。
このくらいの感じでも、各真空管真っ直ぐ中央に合わせると、音の出方が全然違う。
真空管のバイアス調整って本当に必要よね・・と改めて思います。
(OCTAVEのはちょっとそこのところコツがいる。①回し過ぎてネジを切ってしまわないようお気をつけて・・②LEDの明るさの強さが4つ同じにになるようにするとかなり揃う)

機械というのは、いろんなところにお好みがあり、ボリュームや入力が大きくて見やすい(弩級DクラスアンプAAVIKとか)、あるいは大きすぎてスタイリッシュさに欠ける・・など。
真っ黒に卵型のKT150が精悍に立つこのアンプでは、この大きな表示がどちらに転ぶか・・・?
でも大丈夫。付属のリモコンの「DIMMER」ボタンを押していけば表示の明るさを3段階から選ぶことができ、更に4回押すと表示パネルが消えるので、暗い中で光り過ぎる・・という心配もありません。↓

これも好みの問題ですが、漢字というキャラクターは、外国人にとってはエキゾチック、でも私たち日本人にとっては普段使いするものだからそこに何かを感じることもあるようなないような。

ただちょっと「武蔵」というと、かなり強いイメージを彷彿とさせるので、
「音はいい。KT150の映えるデザインもいい。だけどなぁ・・・」
という方もきっといらっしゃるはず。

それでTRIODEさんにお尋ねしたところ、あるそうです名前なしプレート。
武蔵と入れるか入れないかは As pleased as you like・・。


それから、PHONO入力はないのですが、「パワー(メイン)イン」入力があるので、パワーアンプ使いができます。
お気に入りのプリアンプをお使いの方、LINN DSMと合わせたい方、いやいや組み合わせのEvolution Preと合わせたいという場合は、このプリメインアンプのボリュームをスルーしてパワーアンプとして使うこともできるのです。

そんなこんなで、常設いたしておりますので、他のスピーカーとの組み合わせや、OCTAVEとの比較なども是非♪
(竹田)

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