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OCTAVE V70SE、V110SE、V80SEが揃ったので、Tannoyを色々鳴らしてみていました。

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●Tannoy Windsor GRF(モニターゴールド)の場合
V80SE・KT150(ハイゲイン/ローバイアス)
V110SE・KT120(ローゲイン/ハイバイアス)
V70SE・6550

アメリカタンノイは、以前Tudor Autographを鳴らした時も思いましたが、ユニットの動きが重たい。
英国タンノイと比べると箱の重量があって、箱をあまり鳴らさない設計になっているようです。
英国オリジナルのAutographだと、うっかりするとV40SEでも鳴ってしまう、V70SE+Blackboxなんてかなりグッドマッチングだったりしますが、Tudor Autographは、V80SEなどで鳴らしていました。
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今回のWindsor GRFはドウかな。
V80SEでやや強いだろうから、ローゲインで設定していたら、今一歩。返って強く響くような感じで、ハイゲインにしたところ、ググっとトルクがきいてきました。
カール・リヒターのバッハ「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」では音場が広がります。イザベル・ファウストのヴァイオリンもシュタルケルのチェロも、ベーム指揮のフィガロの結婚、ヘルマン・ブライのフィガロ、どれもイイ!!
V110SEにつなぎ変えてみました。V80SEでハイゲインがよかったんだから当然ハイゲインかと思いきや、ちょっときつくなるのでローゲインに変えたら、ドンピシャでした。
ヘルマン・ブライの声は若々しくも深く響き、イザベル・ファウストの細やかな弦の動き、シュタルケルはチェロの胴鳴りを十分に知り抜いている、すべてがピタッと決まる。
音楽にモニターゴールドが寄り添う。
V70SEで聴くと、やや懐かしい鳴りに。
肩の力が抜けた感じの鳴り方も好ましい。キースのピアノ・ソロやノラ・ジョーンズのボーカルなどは、V110SEとの差はそんなに大きく感じられませんが、イーグルスのホテル・カリフォルニアでは、V110だと音が前にグッときますし、上にあげたクラシックなどでも差は大きい。クリアさが際立ちます。
こうして聞き比べるとV110SEは現代的な鳴り方と言えるかもしれません。
ちなみに、V70SEにKT120の真空管をつけてBlack Boxを追加すると結構近づく。
●Tannoy Autograph(モニターゴールド)の場合
これは結構V70SEで鳴らすのが、個人的には好み。
V110SEでの現代的な鳴り方もシャキッとして魅力的ですし、V70Eから110SEに変えるとグッと制動力が上がるなぁ!と感じるのですが、V70SEで駆動するAutographは、Autographらしさが良く出て、いい意味でのあいまい感もあり、V70SEが良いと感じました。
スタッフ間でそんな話をしていると、V40SEにSuper Blackboxがかなりいいよ!という声もあり、今度それも聴いてみましょう。
今日はここまで。

いずれにしても、同じTannoyと言えども、ユニットやキャビネットの響きによってマッチングがあるので、(音楽の好みも)聞いてみていただくのがよいかと!
しかしそんな中でもV110SEが、現代スピーカー、ヴィンテージスピーカーと、かなりオールマイティあるのは確かデス!
(竹田)

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