BLOG

「Designart Tokyoに出展するのでよかったら見に来て欲しい」と連絡があって六本木のAXISSビルへ。
デザイナーの山本真也さんが、その昔MOCTAVEでデザインをされていた頃にOZONEのDeseign Atrium Tokyoで一緒に展示したり、その後お店のオリジナルラックS-3をデザインしてもらったり、とお付き合いはかれこれ10年になります。

山本さんは、岡山県発の国内アパレルブランドKAPITALの店舗デザインなどもしていらして、弊店のスタッフがKAPITALにハマっている時に「えー!そうなの!?」となったり、他にも色々と無理難題をお願いしたことも。

山本さんご自身の年齢や環境、今の世の中の流れ・・高価になり過ぎたデンマーク家具とか、それでもみんなが持ちたいと思うデザインとか、色々・・そんなことが山本さんの中で昇華されて生まれたのがこの椅子たち。

バンジョーか何かを抱えているような、弦楽器のボディのような、はたまた音符のような・・・
見る人によって物語が生まれて来そうなアームチェア。

椅子はデザインだけじゃなく、かけ心地も重要。
家はショールームとは違って何脚も置けるわけじゃないから、眺めるだけの椅子よりはちゃんと使いたい。
座った時の座面の高さ、背もたれの位置。
お行儀が悪いようですが、両腕を背もたれにひっかけて座ると、背筋が伸びて、深呼吸して、物事が真っ直ぐみられる感じがします。

サイドチェアはアームのない小ぶりな椅子。
座面はペーパーコード。
ウェグナーの椅子にも多様されるペーパーコードは、夏は涼しく、冬は暖かみを感じます。
人間とは不思議に便利な感覚をもっているものです。

スツールは、脚から一部ぴょこっと顔をのぞかせるしっぽ付き。
裏話ですが、職人さんに「コレ必要?」と何度も聴かれたとか。
弊店のスタッフは「絶対要る!」と全員一致。
この短いしっぽがほのかに支えてくれて、腰が落ち着きます。
平たいスツールなので、珈琲テーブルにもなる。

この椅子たちは、他に姫小松や栗の木にオイル仕上げのナチュラルカラーもあるのですが、色によって表情がまるで変わる。
ブラックが面白いのは、2次元性があるところ。
空間の中に置くとトロンプルイユのような不思議な感覚になります。
それが洒落ているというか、このかわいらしいフォルムに大人びた印象を与えます。
ナチュラルカラーだと、グッと親しみやすくなるんですよ。

最後に・・
今の世の中の家具の価格設定からすると、すこーし手が出しやすいのも嬉しいところです。

SHINYA YAMAMOTO Chair
(竹田)

コメントは利用できません。