WORKS

昨夜豪雨の中千葉へゴー!

前回LINN AKURATE242のスタンドをご注文いただいたT様のお宅へ向かうためです。
今回は、TVラックも合わせてのご注文。
お伺いしてまず2、3曲聴かせて頂いたら、後はもう黙々と作業です。
TVラックは、LINN KLIAMX CHAKRAを置いていたら、重さで中板がたわんでしまっていたので、これを変えるだけでも音はかなり変わります。
グッと音の沈み込みが出て、低域が安定するので、その上に重なる中高域も伸びてきます。
Before
After
それから、今回変えられたTVラックはQuadraspireのもので、板をポールで段数重ねていくタイプ。これのよいのは、横も後ろもオープンなため、上のBefore写真のTVラックのような横や後ろの反射がなくなること。
これまた音が開放的になります。放熱効果も高いので、アンプにとっても楽チン!
さて、TVのラックを組んでいて気が付きましたが、元々お持ちのQuadraspire VENT TWIN(メインシステム用ラック)の板が浮いています。
どうやらデカップラーをお使いのご様子。
デカップラーを使うことで、板をフローティングさせ、レゾナンスの影響を受けにくくさせるという1つの方法で、このVENTシリーズにはデカップラーが付属しています。
「あり」でも「なし」でもお好みで使って頂けるのですが・・・
これも環境によってなので一概には言えませんが、個人的にはあまりデカップラーを使った音は好みでない・・・というか、スタンダードな調整はしにくい感があります。
特に、LP12など、既にフローティングされているアナログプレーヤーをのせる場合は、よほどの場合でない限りNG。
最初に聴いたときにちょっと低域がユラユラしているのはこのせいもあるかな・・・ということで、T様にもご説明し、デカップラーを外すことにしました。
さて、夜も更けて参りましたが、メインイベントのAKURATE242の足。
・・・肝心の足だけの写真を失念してきてしまいました・・・。
Before
After
一見はわかりませんが、前足と後足が別々のパーツになっていたのが、1枚のアルミ削りだしになり、重量がグンと上がっています。
安定感が断然違います。・・・だって重いもの!!!
ちなみに、写真のボードはT様のご友人が作られたという鉄板ボード。
鉄板の上のスピーカー直置きは、色々な意味で音質的にちょっと大変です。
しかし、床がしっかりするという意味では、よいかもしれないということで、鉄板の上に木のブロックを敷き、242のスパイクをブロックで受けることに。
その際、ブロックと鉄板の間で滑ったり、ビーンというレゾナンスをさけるため、革を敷きます。鉄板/革/ブロック/242ですね。
写真の状態でも、鉄板の音が乗ってしまうので、スピーカーの底板と鉄板の間のレゾナンスを和らげるため、コルクボードを敷きました。
これで解決。
さて、役者がそろったところでセッティング。
T様は演歌が大好き。ご友人はJAZZ、他のご友人はクラシック。
T様のメンツにかけて、どれもいい音にしなくては!デス。
(でも意外と演歌が一番難しかったりして)
電源、ラック、スピーカーの足とよくなっているので、音色はクリアで解像度も上がっています。
TVラック内のレゾナンスをとろうと、2、3試しますが、大きな変化がありません。
どうも音圧が上がっていない。
そうか、スピーカーの位置が前に出過ぎているようです。
2、3cm下げると、音圧が上がり、どこがどう足りないか、どこに響きが多いか見えるようになってきました。
右サイドは左に比べて、梁が少しおりているのと、左側は窓ガラスの前にラックがあり、その分50cmくらい空間がオープン。これを考慮してスピーカーを5mm内に振ったり、右サイドのコーナーの「もやもや」を、当店ご自慢の革インシュレーターで調整したり。
1つ1つ潰し、詰めていくと、ピタッと低位が中央に来て、音がスピーカーから離れ、音場がしっかり広がり、豊かな低域が出るように。
クラシック、JAZZのドラム、ベース、ボーカルで聴いてみて、OK。
最後に演歌を聴いて、よし大丈夫、というところでT様に聴いて頂きました。
チャリラーンとバックミュージックが流れ、女性演歌歌手の歌声が始まると、音頭をとられ、1小節聴いたところで、「OK!」サインをくださいました。
「いやー!よくなった!大したもんだ!」と大きな笑顔。
全ての疲れが吹っ飛ぶ瞬間。
いや、セッティングって本当に楽しい!(とは最後に言えることなのですけれども笑)
バーチャルアース込みでのセッティング、いつでもご相談ください♪
コメントは利用できません。