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★ 時代と商売
ここのところ就寝前読書は、宮本輝の「流転の海」シリーズ1本で、夢の中でも戦後の日本に身を置くような始末。なんでも思いついたら仕事にしてしまう主人公は、高度成長期が始まろうとする時代の空気の中で様々な新しい製品や新しい商売が生まれるのを見ては、それがあたる、あたらない・・と、しょっちゅう考えては行動に移す。
今のコロナ禍は、どうも何となくちょっと似ている感じがする。
うまく言えないけれど、当たり前にしていた価値観が戦争で壊れて、音を立ててやってきた新しい時代。その感じが似ているように感じる。
思いがけないものが当たって、今まで当然にしていたものが不要になっていく。
一生懸命時代にしがみついて、なんとかしてやってやるっという空気は、物のなかったこの時代特有のものかもしれないけれど、今そういう気持ちでやったら、どんなだろうか。
改めて、今サウンドクリエイトで働けることに喜びを感じたりする。
何て贅沢な職場なんでしょう。
一生懸命やります。

★ 新緑
並木通りの新緑がまぶしい。コロナなんて何にも関係ないみたいに、鮮やかな緑。
相変わらずの遅咲きの1本(元Legato、現金子眼鏡店前)もやっと葉をつけてきてホッとした。
家でも店でもグリーンをおいているけれど、水をやりすぎてもダメ、あげなさ過ぎてもダメで、中々難しい。迷惑を省みず、Too Garednさんに「こんなになっちゃった」とSOSメールをしょっちゅう送っては助言を受ける。
私も、システムのことで質問を受けると「あ、使ってくれているんだ」「ここまでご理解していただいているんだな」とわかって嬉しいので、同じことだと思うことにしている。(勝手に)

★ LINN KLIMAX DSM3
今日はお客様の隣で、クライバーのベートーヴェン7番の4楽章をまるまる聞いた。
体中の血流がぶわっと上がって、自分の体の隅々に力がみなぎる。
これこそが音楽の力。

クライバーのグラモフォンの録音で、どんな高級なシステムでも、デジタルで聴いて感動したことはほとんどない。
演奏はいいけれど、もっとなんかあるはずと、ずっと思っていた。
やっぱりあった。
(竹田)

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