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★ COTEN RADIO
オモシロイよと教えてもらったPodcastの「COTEN RADIO」(※)で「ジャンヌ・ダルク」特集を聞いていました。
ジャンヌの出てきた背景として、百年戦争や十字軍などのあたりの解説から始まって「そういう流れか!」などと興味深かったのですが、教会と国家の関わりについて改めて聞くうちに、
きっと当時は絵も音楽もどちらかというと権力者の営業ツールであって「信心深さから生まれたものではない」・・と言うと言いすぎですが、やはり音楽家も画家もあくまで「仕事」だったんだなと思いました。

それでも絵を見たり音楽を聴いたりして、日本人の私でさえ敬虔な気持ちになったりするわけですから、そのクオリティたるやプロ中のプロ。
というか、娯楽の少ない時代で、創作自体が喜びであったかもしれず、今の時代の「創作」とは意味が違うのだろうなとも思った。

歴史の流れを知って、高階秀爾の「芸術のパトロンたち」やE.H.ゴンブリッジの名著「美術の歩み」を読むとこれまで見て来た絵の背景が埋まってゾクゾクする。そこに音楽も少なからず絵画と似た足取りがあると思われ理解の助けになるのですが、音楽は実際音を「体感」できるので、もっと生々しく時代を知ることが出来そうな気がする。

私はワーグナーの「音の運び」が好きなのですが、「音の運び」にも流行とか歴史によるものがあったに違いない。
たとえばそういう話は、サウンドクリエイトでのイベント、山之内先生、黒崎先生の「名曲深堀:ベルリオーズ幻想交響曲」で、この曲が時代においてどういう位置にあったかを知ることが出来ました。
(次回は9月にストラヴィンスキーで、ベルリオーズの会の話はその前にWEBで記事として読めるようになります)

この数年なんとかならないもんかと思っていることがあって、
たとえば学生時代「世界史」「日本史」「美術」「音楽」みたいに分かれていて、頭の中でも自然と分けて考えてしまう癖がついてしまったけれど、蓋を開けてみれば全部横で繋がっていて、「あー、だからこの絵」「・・だからこの頃の音楽はこう」みたいに思うことが多々ある。
もっと自由に横断できればいいのに、学生時代勉強していないから知識もないし、本読むのも遅いし。感覚的には「きっとこう」と掴んでいるのに言葉にできなーい。

・・が、そんな曖昧な感覚に裏付けをくれたり一緒に考えてくれる人々との仕事の機会が増えてきて、今とっても楽しい。
そんな中で教えてもらったこのラジオも超面白いです。

※CONTEN RADIO :ところどころ現代人の感覚に置き換えて話すので「なるほど、その感覚」と身近にとらえられて面白い。ただし多くの文献(ジャンヌ・ダルクで24冊、サラディンと十字軍で58冊など)を読んだ上でトークしているので、結構情報量が多く最初は戻して聞いたりしていたりしていたけれど、途中からリズムとしてわかればいいやと思い、気楽に流している。

★ 鯖街道
先日祇園祭りに行ったのではありましたが、京都の友人たちは「わざわざ人ごみに行きたくないから一人で行ってこい」と言い(笑)、東京もんは滅多に福井に行かないだろうからと、車で福井に行くことになりました。
京都から滋賀を抜けて福井へ続く「鯖街道」という道を延々走ったのですが、江戸時代水揚げされた鯖をはじめとした魚介類をなるべく早く京都へ運搬するための道だったそうで、なんだか健気なように思えてしまった。
だって結構長い道のり。車で約2時間ですから。
ちなみに年をごまかしたりする「鯖を読む」の由来もこの辺りからだそうで、商人が鯖の数をごまかしたことか、水揚げした日数をごまかしたことか、はっきりわからないけれど、とにかく「ごまかす」意味のこの言葉は確かに「鯖街道」から生まれたのかもね。

それから滋賀のあたりを走っているときに古い作りのおうちで、屋根のてっぺん(破風の部分)に「水」という字の入った家が結構あり、あれはなんだと皆で推測して、誰かが「火事にならないためのまじないじゃないか」と言ったのがほぼ正解。
お寺や神社など屋根(破風)の先端を隠す飾りがついていて、それは「懸魚」というそうで、やはり火災除けのおまじないに水に由来のあるものを飾ったのだそうですが、懸魚は庶民には許されなかったそうで「水」ってそのまま書いたりしているのだとか。

暮らしの中の風習、おまじないや祈りがそういう風に残ってるのを知ると、美味しく食べたいとか、安全に暮らしたいとか、別にそんなに現代人と変わらないはず。
オーディオの音を良くしたいグッズを見て、後世の人が「健気だな」と思うのと一緒だと思う。

・・とはいえ、福井の敦賀、小浜も土砂降りで何をしにいったでもなく、ヨーロッパ軒でソースカツ丼を食べて帰ってきただけでしたが、世の中は知らないことだらけだなと。

★ スピーカーの壁付け

今日あたりPHILE WEBで、サウンドクリエイトご提案の壁付けスピーカーの数々の記事がアップされているのですが(記事詳細)、ヴィンテージも出来ます。


(竹田)

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